整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

損害賠償請求についてアドバイス

 


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    100:0の事故に見舞われ、人損被害を受けたユーザーが、保険会社の提示する慰謝料と休業補償に納得出来ず相談を受けている。

   

    加害者は被害者の近隣に住んでおり、時々顔を合わすらしいが何の挨拶もなく、40万円超の見積りが出たのに対物超過特約に入っていないということで相手保険会社も新車価格の1/10程度(約10万円の査定価格)しか払わないと、木で鼻をくくったような対応しかしない。

   

    しかし、クルマは必要なので同じような車を自分で見つけ(ちょうど40万円ほど)、自分で支払った。

    そのことでさらに怒りが込み上げ、弊社に相談してきた。

    ユーザーに何かアドバイスできることはないだろうか。

 

    基本的に御社はこの件に介入しないで欲しい。

 

掲載して1ヶ月以上が経過したので続きは以下に移動しました。

 

https://note.com/carrot3/n/n9f0108913a96

 

 

見積もりに料金が発生した


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    ”たかが見積り“に料金が発生したという苦情は引きも切らないが、この“たかが“というユーザー側の認識はそもそも間違っていると、私は思う。

 

    事業者側は、たいてい見積もりをするときに様々な説明をしている。

    ただ、肝心な説明をし忘れていることも多い。

    その肝心なこととは『修理しなかった場合』や『自社で買い換えない場合』には『見積り料金をいただきます』というフレーズで、他に廃車まで示談交渉が長引いたときの『車両預り料』や『工場代車費用』だが、こういった料金は保険会社もみてくれない。

    必要なら、依頼者に請求するもの。

    当然、事前に説明が必要。

 

    「時間がかかるのだから、修理も乗り換えもしないのなら費用がかかるのは当たり前だろう!」なんていうのは通用しない。

 

    同時に、ユーザー側もその肝心なことを聞き漏らしていることがある。

    あるいは都合よく忘れている、または本当に事業者から聞いていない。

 

    事業者は、説明した!

    ユーザーは、聞いていない!

となると、当事者同士にしかわからない真逆の水掛け論なので、当方は話も聞けない。

   

    ちなみにこの類似トラブルは二輪取扱店に多い。


    5月12日、250ccのバイクが故障し、修理の見積もりをお願いした。
    バイクはこの店で10年前に購入したもので今までこの店で何台もバイクを購入しており、店との付き合いはかなり古い。

 

 

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https://note.com/carrot3/n/nc93329bc5578

 

   

ローンが通らなかった客



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    車検を依頼されたが、ユーザーは車検ローンの審査が通らなかった。

    この車検作業を続けても費用が回収できくなる可能性があり、不安だ。

    トラブルにならないようにするにはどうすればいいだろうか? 

 

    「支払いの術が確定したら車検を請け負う」ということで契約したのなら、ユーザーがその約束を破ったことになるのではないか?ということは、契約が成立していないと思う。

   

    現状、作業はどこまで進んでいるのか?と聞くと、「ジャッキアップしようとしただけで何も行っていない」と。

   

    だったら、『契約自由の原則』というのがあり、客が自由に店を選べるよう、店にも客を選ぶ権利がある。

    『お客様は神様です』と昔流行ったフレーズかあるが、頭に『キチンとお支払いをしてくれる』という枕詞があってこそではないかと、私は思っている。

    仕事はボランティアではない。

 

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  https://note.com/carrot3/n/n5e6d4df53655

 

 

 

 

 

『出ていけ!』の貼紙に


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    住宅が混在する街中に工場を移転する計画を建てたときに、その予定地の二軒隣のおばあちゃんから「自動車整備工場をするのなら排気ガスが(有害で)臭いから臭いがしないような対策をするという誓約書を書け」と言われて書かされた。

 

その内容は…

    ・不要なアイドリングはしません

    ・(おばあちゃんちに)一番近いシャッターは開けません

の二点。

 

    シャッターを閉めたままだと休んでいるみたいに見えてしまうが魅力的な物件だったので契約した。

    それから5年。おばあちゃんとの約束は一度も破ったことはない。

 

    それでもガソリンの臭いがするとか溶接をしていたら焦げ臭い等々何かにつけて臭いの苦情を言われて来た。

    とにかく、クルマに関係する臭いが少しでもしようものなら大変な剣幕で苦情をうける。

    エンジンがかかっていなくても関係ない。

 

    だから、試乗等に出ようと工場の前でエンジンをかけた時にたまたまおばあちゃんが出てきてしまった時は(暴言で)罵倒される。

    同じようなことは何度もあり、罵倒は途中から『説教』に変わる。

    もちろん、不要なアイドリングではない。

    こちらが納車で急いでいようがいよまいが関係ない。

 

    おばあちゃんに一度、「自分のクルマの臭いは大丈夫なのか?」と聞いてみたことがある。すると、常に東向に排気ガスを出しているから大丈夫だといっていた。

    どういうことかと意味を聞いたら「風は西から東に吹くものだから大丈夫」なんだと。(なんだそれは)

 

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  https://note.com/carrot3/n/nccf1032ec2af

 

   

車内のものがなくなった!

 
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    車検で預かり、納車したあと、ユーザーから「オーバーヘッドコンソール奥に入れていた25000円がなくなっているのだが」という苦情を受けた。

 

 「御社を疑いたくはないが、従業員に聞いてもらえないか」と。

 

 (最初から従業員が疑われている?)

    社長として従業員に聞くことはやぶさかではない、が、私が従業員の立場に立てば「社長に疑われた」と思ってしまう。

 

 すると、それを聞いたことによって私と従業員とが長年培ってきた人間関係は一瞬で崩れてしまう。

    もちろん従業員が、という可能性も否定はできない。

    しかし、それならそれで弊社の信用が地に落ちる。

 

 したがって、従業員かどうかわからない今の時点で従業員に疑いをかけ、人間関係を傷つけてまで聞くくらいなら会社として対応させてもらう。

 会社としてそのなくなったお金を弁償・弁済したいと思う。

 

 ただ、弁済するのには条件がある。

 

 弊社従業員には車を預かるときに必ず「貴重品は載せていませんか?」と聞くよう指導している。

    おそらくお客様にも聞いたはずですが、もしそのことを問われていないということならマニュアルになっているルーティンが出来ていないということできつく注意しようと思う。

    「いや、それは大丈夫。問題なかった」

 

    では、「貴重品はない」と返事をしたわけですね?

    「貴重品はない」とおっしゃったお客様から弊社従業員はお車を預かった、と。

 

    それなのに今回、貴重品の現金25000円がなくなったという疑いをかけておられるということなので、そのなくなった25000円がオーバーヘッドコンソール奥に置いていたことを具体的に証明してほしいと思います。

 私にすれば腑に落ちない部分です。

 

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https://note.com/carrot3/n/n78e4aba5b135

 

 

 

下取り金額の乖離


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    年末に輸入車を購入するため、今乗っている輸入車を下取りに出す条件で販売店に見積もりをしてもらったところ、口頭で170万円くらいだといわれた。

    この度、その下取り金額で取ってくれるものと思って店に伺うと、年末の金額より大幅に少なくなった金額が提示された。


    年末に約束した内容は書面にこそしていないが、録音はしている。

    多少の値下がりなら理解できなくもないが何十万も値下がりするのは納得できない、という苦情。

    まず、金銭的な話なら聞かない、と釘を指しておく。

    次に話は聞くが、販売に関することなのでわかる範囲で答えるということにも了解してもらった。

    もし、その範囲を超える答えを求めるようなら販売店協会とか別のところに聞いてもらうようになる、とも伝えた。

 

    最初に見積もりをしたのが年末なので、今、再度見積もりをしたのなら年式は1年落ちる(古くなる)ことになる。

    また、初めて見積もりをしてから半年以上が経過しており、どれだけ走行したか知らないが、走行距離も増加しているのは間違いない。

 消耗品もそれなりに消費していると考える。

    型が変わって新しいモデルになっているとすればさらに下がる。

 

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https://note.com/carrot3/n/nd670c8f57574

 

 

 

ボタンの掛け違いはトラブルの元

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    先日、小型ディーゼルエンジンを搭載した商用車の車検を受けた。

 納車後、白煙が出たので車を持ち込むと「エンジンを載せ替えないといけない。見積りをしたら84万円になった」と言われた。

 車検を受けたばかりでそんなバカな話があるか?という一般ユーザー(法人ユーザーの総務担当部署)からの苦情。

    確かにそんな馬鹿な話はない、が、それだけでは話が見えない。当該事業者と担当者の名を教えてほしい。こちらからもう少し詳しい話を聞いてみるといって担当者から以下の話を聞きだした。

 

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 https://note.com/carrot3/n/n92ecbba22316