整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

代車の話 ⑤ 消耗品負担

4年前 、タイミングベルトの交換と車検のために車を預けたユーザー。

 預けた事業場の社長が体調不良となり、即 手術 → 入院 という流れで作業が止まったらしい

 

 それから問合わせしてきた時まで、入院したまま。

    だから、代車も4年間借りたまま、だそうな。

  ( ↑ ここに無理がある )

 

 このたびその借りた代車がパンクしたので修理ではなく、中古のタイヤを購入して交換し、その代金を払ってもらうため、事業場に連絡すると

 

    養生中の社長に激怒された。

 

 現在、ユーザーのクルマはまだその工場に車検で預けたまま。

 もちろん、タイミングベルトの交換も行われていない。

 

 ユーザーのクルマが使えないから代車を借りている。

 

 それなのになぜ私はこのタイヤ代金を請求出来ないのか?

    なぜ、激怒されなければならないのか?

    わからない、という相談・・・。

 

 だぁ~    代車はあくまでも好意。

 

 貸してくれている代車は、工場側の都合であなたの車が修理できないからですが、消耗品は、原則、借りた人の負担です。

 

 考え方は ガソリンと同じ です。

    消耗品はあなたが負担しなければならないと思います。

    それに交換するなら先に所有者にも了解を得ないと。

 

    消耗品で争う余地はないように思います、というと、「事業者の味方するな」と怒って電話を切られた。

 

 正直、ユーザーの言い分に無理があるように思いますけど、わからないことだらけでした。