整備事業者に車検の見積もりを依頼したところ概算(口頭)で16~17万円という金額の提示があった。
(概算見積書の交付ではない)
諸費用を含め10万円を前金として支払い、車検を依頼した。
二週間ほどして「車検が出来た」と連絡があったので受取りに行ったところ、20万円(総額30万円)の請求書を手渡された。
二週間もの間、一度の連絡もなく、口頭とはいえ、見積金額との乖離があまりにも大きい。こういう請求が許されるのか?という苦情。
問い合わせ内容は理解できるが不明点も多い。まず、事業者名を聞いたことがない。
そこで『ダイヤルステッカーの貼付』と『点検記録簿』の受け取りを聞いたが、受け取っていないという。
どうやら反復的に分解整備を行ってはいけない事業者のようだ。
その実情がどういうことか説明したところ「そんな事業者を国(国交省のこと?)が放置していいのか!」「だいたい見分ける術がないではないか!」と騒ぎ始めた。
見分ける術を説明し、サウンドロゴも聞いたことがあるようだった。
だから苦情を入れるなら、それこそ国交省のホットライン。
私には関係ないし、どうにも出来ない。
その事業者をどういう基準で選んで検査を依頼したのか知らないが、依頼したのは誰ですか?という話。
その後も執拗にどうにかして欲しい(金銭的な値引きも臭わせた)と懇願されたが、その事業者は、自社が決めた値段で作業をし、自社の経営方針に沿って事業運営しているのだと思う。
車検に関して『点検は前後を問わない』ということもあり、点検をどこかに外注する可能性もある。
また、車検以外に何か作業をしていないか教えてほしい、と聞いたがそれには口ごもって言わない。
車検だけでその金額なら確かに法外かもしれないので明細が知りたいと言ったが、それも提示出来ない(請求の中身自体がわからない)。
したがって、金額に納得いかないということなら、当方は介入出来ないし、その事業者に説明を求め、よく話合うしかないと伝えた。
専門家に委ねるのも一つの方法。しかし、おそらく、貴方の思い通りの解決にはならないと思う。
するとここで「私は素人だ」と「整備事業者の素人を騙すようなやり口が通るのか」等々、電話口で喚き散らし始めた(本当にこの「私は素人だ!」フレーズは多い)が、「私の記憶では、元整備士でない限り、車検を依頼する人に、車検の玄人はいない」と、極めて素っ気なく答えておいた。
また、我々のいう『整備事業者』とは国から許認可を取得した事業者をいい、それ以外の事業者は、そう言わない。
だから、いくら騒いでもだれにもどうにも出来ず、自己責任でしかない、といって電話を切った。