整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

亡くなった人からの廃車依頼


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   相続放棄された人の遺産は調べればどこにどんな資産(もちろん負債も)があるか、すぐにわかる。
 あるはずのない、亡くなった人からの処分依頼に事業者が関与していたら・・・。面倒なことになりそうだというのは簡単に想像できる。

 

 弊社と取引のあるアパート経営者のAさんから、「先月、御社(弊社)で原付二種バイクを購入(弊社のステッカーで判断)したBさんが亡くなった。置きっぱなしになっているBさんのバイクを引き揚げて欲しい」という依頼があった。

 

    確かにバイクは半年ほど前に新車で弊社が販売している。

    Bさんには身寄りがなく、遠方に妹さんがいるらしいが、Aさん曰く「Bさんの遺産相続を拒否した」そうだ。

    だから、バイクが宙に浮いている (浮いてない浮いてない(笑)) という

    このバイク、土地所有者のAさんに頼まれたということで、当方が持ち帰り処分しても構わないか?という相談。

   

    これは否とさせてもらう。

 

    自動車の場合、相続人がいないなら「相続財産管理人」を選任するが、相続財産管理人は、相続人をさがしたり、残った財産を国庫に帰属させるようなことをするので、通常は専門家(弁護士等)が選任され、選任は家庭裁判所が行う。

 

   

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