整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

とどのつまりは『しない』こと



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    売掛けは必要悪。わかっている。

    だがしかし、昭和のあの良き時代に戻ることがなければ、ただの悪弊。

 自動車の構造に昭和の名残りはほぼない。

 事業者も同じように昭和的な考えは払拭してしまい、あの時代にはなかったpay payでも何でも今、使えるものは何でも使い、売掛けをなくす方向で。

 

    請求書は毎月送っている。

 それが返送されてきたこともない。

    しかし、まったく支払いがない。

    早々に回収したい。金額は約13万円。

    車検の請求金額だが諸費用(税金・保険なども立て替え)も含まれている。

    付き合いの古いユーザーでこれまでは請求書を送ると数日のうちに支払ってくれていた。

    このユーザーでこんな状況になったのは初めてだ。

 

    現時点までの当社の対応は、請求書の繰り返しの送付だけだが、先日、貴方(私)に「売掛金には時効があり、請求書を送るだけでは時効を成立させられる可能性がある」と聞き、これから内容証明郵便の送付を段取りするつもりだ。

    

    ユーザーとの付き合いもさることながら、基本的に請求書を送り続けていたら時効は成立しない、と先輩や近隣事業者から聞いていたのでその話に少なからずショックを受けたし、驚いたことは記憶に新しい。

 

    しかも部品代金はわずか2年(工賃は3年)だという。(民法が改正され今は5年かな)

    そこで遅ればせながらだが、内容証明郵便を送付し、支払いがなければそのあと少額訴訟を提起したいと思っているが、ユーザーとの付き合いの古さに躊躇している部分もある。

 

    訴訟に踏み切れば、裁判所から債務者の所在を聞かれるので債務者の所在がわかるか?と聞いたら「自宅だ」という。

    ただ、自宅に電気は点いているが呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない。

 

    仕事をしているのは間違いなく、自宅にいない場合、会社で寝泊まりしている可能性はある。

    その会社がどうなっているかはわからない。こんな状況で本人とはコンタクトが取れていない。

    これ以上関わることが生産的でないなら早々に諦め、二度とこんな形の売り掛けはしないというところだが、何か打つ手があれば教えてほしい、という相談。

 

掲載して1ヶ月以上が経過したので続きは以下に移動しました。

 

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