整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

ショールームに車が

 


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   事業者から『藁にも縋る思いで連絡した』という電話があった。

 

 内容は、半年以上前に道路沿いに立地する弊社ショールームに車が飛び込んで来て、その話し合いが緒に就かず、解決に向かわないというもの。

 

 整備作業を行う工場には影響ないが、平屋ショールームのガラスは木っ端微塵。中の展示車両2台も全損。柱の鉄柱は曲がり、建物全体が傾いているので建て替えざるを得ない状況。

    現在は、商談スペースがなく、販売方面で少なからず影響がある。

 

 飛び込んできた車も全損だがショールームに人がいなかったのとドライバーもかすり傷と打撲程度で済んだようで幸い人的被害はなかった。

 ただ、現場検証時に「携帯電話を操作していてブレーキを踏んだが間に合わなかった」という話を聞いてあきれた。完全な過失である。

 

 事故の概要は以上だが、問題はショールームの再建。

 飛び込んできた車に任意保険は加入(対物は無制限)していると聞いていたが、驚いたことに年齢制限により支払い対象外であることがわかった。

 

 また、ドライバーは自家用車を持っており『他車運転特約』を付帯させているが、運転していた車は社用車なのでこの特約が使えない。

  

 弊社も火災保険に入っているが、『風災補償』は付帯させていても一般的に自動付帯となっている『飛来物・落下物』については付帯させていなかった。

  泣きっ面に蜂とはまさしくこのようなことをいうのか。

 

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