整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

異常摩耗か誤記載か

 メーカー系販売店から当該販売店が取扱う中古軽自動車を検査2年付き(走行8万km超)で購入した。

 納車されて2週間、ブレーキペダルに振動があり『シャンシャン』という異音が出始めた。

 購入店に連絡すると「検査でブレーキを分解したから馴染んで落ち着くまでは出る」と言われ、そんなもんかと思い乗り続けた。

 しかし、使用していると振動も音も心なしか大きくなっている気がしてきた。そんな矢先、先日、出先でこの異常音が『ゴリゴリ』という異様な音に変わり、ブレーキの効きが極端に悪くなった。

 不安になり、たまたま同じメーカー系販売店を見つけ、症状を伝えて確認してもらったところ「フロントのブレーキ・パッドがベースのプレートだけになっておりローターも傷ついている」と言われた。

 また、「検査時の記録簿にはパッド残量がフロント2.2mm、リア3.0mmとの記載があり、摩耗なら早すぎる。修理についてはかなりの額が必要だ」と見積り額を提示された。

 中古車とはいえ購入して2ヶ月も経っていない。購入した店に連絡し『保証で対応』して欲しいと伝えたが「中古車の消耗品は保証対象外」と言われた。

 ブレーキパッドがこんなわずかな期間で摩耗してなくなるものか?何とかならないか、という相談内容。

 

note.com