整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ナビのバックモニターが

軽自動車の車検を依頼したところ、車検から戻ってきたらナビのバックモニターの映りが悪くなっていた。 車検を行った事業場にクレームを訴えたところ「経年による劣化等によるものでカメラのレンズに様々な小傷がある。これくらいの年式(四回目の車検)になる…

ウエスで慰謝料と損害賠償

半年ほど前、馴染みのA整備事業者にエンジンの重整備(といっても腰上までのようで内容は割愛)をしてもらったというユーザー。 先日、走行中にエンジン付近から『カタカタ』とか『ピシピシ』とか、回転に同期した音(回転に同期というのはユーザーが言った…

税金未納で受検拒否

平成18年式の軽自動車。 ローンは完済しているがローン会社の所有権がついている。 使用者名義は『A』で市内(事業者も同市内)在住だったが現在は他府県に転出。 その車をAの友人『B』が過去6年間、移転登録をせずに使用し、この度4回目の車検を受検…

代車貸出しチェック表を作りたい

代車を貸出す時にチェックする表を作りたいという問い合わせがあった。 いきなりだから、何かあったのだとは思うが、敢えて触れず、過去、当方で作ったことがあるという話をした。 当方が作って感じたのは、工場規模や地域、車種等々の条件で記載内容が合致…

無許可で交換、その後出た症状

通常、どんな部品でも交換するには金銭も必要となる話なのでユーザーの了承を得るのは当たり前。 それが消耗品、例えばタイヤでも通らないからといって無許可で交換するとよほど親しいユーザーでも築いて来た信用をなくすリスクを抱える。 車検に関係なく、…

修理代金を加害者に請求

弊社顧客Aが過失なしの追突被害事故にあった。 加害者はBで、このたびはAが加害者Bに見積書を見せ、見積金額を元に修理代金はBが弊社に支払うことになった。 『相談事例集』の中に『加害者に事故修理費用を請求して未払いになっている』という記事が掲…

点検料金に含まれているもの

昭和の後半、車検整備は車検整備。交換作業は交換作業と別物だった。 平成の始めくらいまではATも増えてきて車検整備は一式いくらで請求していた。 どちらも懐かしいがどんぶり勘定もいいところ。今なら絶対通用しない。 ユーザーから、「平成19年式の…

想定外!意外なクレーム

CDまでも、となると大変さがよくわかる。 保険会社の代理店から事故の修理依頼 (このニュアンスは少しおかしい) があり、仕事を請け負った。 動物に衝突して前部が大破した事故の修理だ。 交換部品も多々あり、見積もりを出すためにバンパーやラジエター等…

車検後にラジオが鳴らなくなった

昔、グローブボックスの球切れをした車が車検で入庫し、その車を納車した直後「球切れはチェックしないのか」とクレームを受けたことがある。 保安基準(車検)には関係ないと説明をした(完全に言い訳だか正論)ところ烈火のごとく怒られたことを思い出した。 …

販売契約書と請負契約書の違い

請負契約なら業務委託契約書を作成する必要がある。 ナビが装着されている車ばかりだとつい忘れてしまうようだ。 会計・税務関係業務も専門家に委ねた方がいいと思う。 新車を販売した。 最近、ナビを後付けするなどということは極めて稀だから余計かも知れ…

ネットで購入した中古車

インターネットでの購入トラブルは部品・用品に限らず、車も増加している。 私には、車をインターネットで現物も見ずに購入するという、その感覚がわからない。 『時代の流れ』という一言では片づけられず、トラブルは今後も増加すると思う。 ネットオークシ…

書面でのやりとりと利益相反

事業者からの相談で、新車の見積書を販売店に依頼したところ、値引き額が提示された見積書がファックスされてきた。(手書き文字ではないきちんとしたもの) それをユーザーに提示すると間髪入れずに「購入する」との返事があり、すぐに販売店に発注をかけた。…

お客様は神様、の意味が違う

客である自分は常に絶対正しい。それが理解出来ない事業者がおかしい。 そしてすぐに自分が如何に正しいかという屁理屈を並び立て、食べ散らかす。 食べ散らかされるのは事業者だけではなく我々もそう。 でもまあ、1000人から苦情があれば3~5人くらい…

グリスアップポイント

乗用車の車検に少し慣れて来た頃、「そろそろトラックの車検をしてみるか?」といわれ、比較的走行距離の少ない3t半の平ボディのトラックの車検を任された。 乗用車でもドラムブレーキ全盛の頃、トラックの車検では、ダブルタイヤの脱着を人力でアクスルシ…

修理から廃車に変更後音信不通

1つや2つ、似たトラブル例を知ったところで新しいパターンは引きも切らない。 ローンが残っている、残っていない。使用者の名が本人である場合に限らず、まったくの他人で印鑑証明の取りようのないこともあり、わからないことは山ほどある。 その都度調べ…

息子の買い物に篭絡

中古車とはいえ、安い買い物ではない。 わがまま息子の言いなりになる前に整備工場を併設している事業者との関係を築きたい。 購入時に行き違いがあっても条件に納得して押印したのなら、後であれこれ騒いでもどうしようもない。 10年落ちで走行4万kmの…

『鉄の金額』と『リサイクル料』

産廃は罰金額が大きすぎる。 引取業の更新は3600円、新規登録でも5600円(自治体によって違う)なので、是非、確認して更新または新規登録のし直しを。 ちなみに産廃の罰金額は、変わってなければ法人で1億円、個人で1000万円。 いきなりこの罰…

とどのつまりは『しない』こと

売掛けは必要悪。わかっている。 だがしかし、昭和のあの良き時代に戻ることがなければ、ただの悪弊。 自動車の構造に昭和の名残りはほぼない。 事業者も同じように昭和的な考えは払拭してしまい、あの時代にはなかったpay payでも何でも今、使えるものは何…

屁理屈にもならない苦情

平成24年2月に新車で購入し、平成25年10月に検査を受けた。 (ん?どういうこと?) 車検時にはオルタネーターも修理したので費用は20万円近くになった。 その3ヶ月後の平成26年1月、CVTが故障して高額な修理見積もりが出た。 CVTの不具合…

亡くなった人からの廃車依頼

相続放棄された人の遺産は調べればどこにどんな資産(もちろん負債も)があるか、すぐにわかる。 あるはずのない、亡くなった人からの処分依頼に事業者が関与していたら・・・。面倒なことになりそうだというのは簡単に想像できる。 弊社と取引のあるアパー…