整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

代車の話 ② 使用貸借契約と運行供用者責任

 

 

  「社長、車検の案内来てたけど、いつ預けたらいい?」

 

 客の定番フレーズです。。。

 

 整備工場からの返事は、

 

「どこも悪いところはないか?」

 

「何か音出てないか?」くらいで

 

「その走行距離やったら明日の夕方かな 」

 

とまあ、このあたりはどこも似たり寄ったりのやりとりがあってクルマを預かっているのではないかと。

 

で、次に出てくる客のフレーズは

 「社長、代車ないですか?」でしょ(笑)

 

 「なんでもええなら下取りで預かった軽四があるから、それ乗って帰り。」

 

 「かまわんの?じゃあ、借りて帰るわ。よろしく」

 

・・・といって代車に乗って帰る。

 

 この会話で『トラブルの種』または『落とし穴』はいくつあると思います?

 

 いろんなパターンがあるので一概に何個あるとは言えないですけど、間違いなく3つはあります。

 

わかりますか。

 

 もし、この中にトラブルの種が一つもない

 

    という人がいたら、その人は

 

月の出ていない真っ暗闇の、穴がいくつもある夜道を、上を向いて歩いている のと同じ状況だと例えられます

 

 落とし穴の深さ、広さは誰にも分らず、ハマった人だけがその存在に気づきます。が、その形や大きさはもちろん、底があるのか、ないのか、中に針があるかもしれないし、虎がいるかもしれません。

 

 誰にも何もわかりません。

 

 

 

でも3つあるといった私は、少なくとも真っ暗な夜道でも3つの穴の位置は見えているということ。

だから「3つの落とし穴を避けることが出来ます

 

 でも、他にも落とし穴があればそこにハマるかもしれません(笑)

 

 軽自動車の名義が変わっていなかったら…

 

    マークシートの押印は…

 

 税金は預かったか…等々、大小を別にして考えたらいくらでも落とし穴はあります。

 

 私が思いついた3つの『落とし穴』は…