整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

原因が分からないのはなぜ?

f:id:carrot_leaf:20220808124333j:image

 14年前に逆輸入車を新車で購入した。そのことで話を聞いてもらいたいという落ち着いたモノ言いをするユーザーからの相談。 

 

 内容は、故障に納得出来ないというもので、エンジンが走行中に吹かなくなったことに端を発するという。
 エンジンが吹かなくなった時、運良く待避所があり、そこに車を停めたところ同時にエンジンも止まった。
 その場で何度も再始動を試みたがかからず。結局、最寄りの整備事業者を経由して、購入した店まで回送してもらった。

 

 購入店で点検をした結果、致命的なトラブルが発生しており概算見積りで30万円ほど(ショートエンジン換装)の提示があった。

 しかし、車は休日に近隣をドライブするくらいで年数は経っているが総走行距離は5万2千km程である。

 また、エンジン不調は、毎年欠かさず受けてきた定期点検時に訴えてもいた。

 

 その度に「●●を交換しました」とか「症状が出なかったので様子をみてください」とか言われてきたが、何を交換しても、どんなに様子をみても結果として一度も直ったことがなかった。

 それでも近隣をドライブするだけの使用状況であり、不調になっても不便は感じなかった。

 しかし、今回は再始動しなくなり、その上わずかな走行距離でエンジン載せ換えが必要になると言われた。

 

 拙い知識だが正直、『その程度の走行距離で致命的な故障が発生したこと』は訴えてきた故障が直せなかったからではないかという疑念を抱かずにいられないでいる。

 逆輸入車とはいえ実質は国産車でもあり、期間が過ぎていてもエンジンに問題があれば製造の問題ではないかとメーカーにも対応を訴えたが「購入店と話をして」と言われた。

 

 保証期間が過ぎていることは重々承知しているが高価な定期点検も欠かしたことがなく、どうしても納得出来ないというのがユーザーの苦情内容。

 

note.com