整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

当事者だけが知る真実

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 走行中にステアリング操作が出来なくなったことで相談に乗って欲しいというユーザーからの相談。

 車は正規代理店から購入した輸入車らしく、1回目の車検もまだ受けていないらしいがその修理は既に済み、無償対応されたという。 

 相談者の説明では、信号の多い市街地を走行中に左前方から大きな音がしたとのことだが、音は1回だけだった。

 その直ぐあとに違和感を感じブレーキを踏んで速度を落としたところ操作もしていないのに車が左に寄っていった。

 ステアリングを右に操作したが思うように戻らず、危険を感じて極低速のまま路肩に寄せて停止した。

 車を降りて音のした左前方を見たところタイヤが左を向いていた。

 この様子を見てすぐに購入した販売店に連絡をし、引取を依頼した。

 引取にきた整備士に状況を説明すると「縁石に乗り上げたりしていないか」といきなり私を疑ってきたので走行中だったという説明と「そのようなことはない」とキッパリ否定した。

 そのうえで、何が原因なのか改めて聞いたのだが現場ではわからないと言ってすぐ車を引き上げた。

 数日後、販売店から『外的要因』での故障だといわれた。しかし、修理自体は冒頭にも書いたが無償で済ませられている。

 引取りに来た整備士にも伝えたが、私(相談者)には『外的要因』の覚えがない。

 しかも『外的要因』なのに修理は無償で行っている。

 無償対応だから交換した部品すら見せてもらえず原因も教えてもらえない。こんなに不安なことはない。

 音が出る直前までは普通に走行していたことから交換された部分(部品)が不良品だったか販売店が他に何か隠しているのかも知れないとも思っている。

 

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