整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

肝心な故障原因は伏せて求償


f:id:carrot_leaf:20210608115131j:image

 

 走行中にエンジンオイルの警告ランプが点灯したので今まで何度かオイル交換等を行ってもらったことのある用品販売店に車を持ち込んだというユーザーからの苦情。

 

 「警告ランプの点灯はエンジンオイルの不足が原因で異音も出ていたがエンジンオイルを交換したところ音は静かになり、警告ランプも消えたのでそのまま車検を実施した」と店側から説明を受けたとか。

 

 肝心なところを端折って説明しているように思えたので変な言質を取られる前に車検証を用意してもらい、不明点をいくつか質問をしてみた。

 

 相談者は女性で車は軽自動車。初年度登録から14年が経過しており、走行距離は18万kmとそこそこ走っている。

 新車で購入したのではないというが、中古車でもないと意味不明。おそらく、友人か親戚等から譲ってもらったものだろうと予測した。

 

 車検後2ヶ月で走行中にエンジンから大きな音が出始め、車検を行った用品店に持ち込んだそうだが『エンジンのオーバーホールか載せ替えが必要だ』と言われ、見積額を提示された。

 ところがその額に驚き「車検時にはっきり言ってくれていたら乗り換えていた」とクレームでの無償修理を訴えたが取り合ってくれない、という内容。

 

 この続きに興味のある方は以下にて購読をお願いいたします。