整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

なんでもかんでも車検が原因

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 車検を受けた後、オーバーヒートをしたので事業者に苦情をいったが対応してくれないというユーザーからの相談。

 原因はラジエターキャップだと相談者はいう。

 他にもいろいろ聞いたがまともな答えが返って来ないので事業者からも話を聞きたいといって一旦電話を切った。

 事業者に聞いた話では、相談者から車検を依頼されたのは1年半も前で車検後、6ヶ月(1年前)が経った頃にエンジンオイルを交換しているらしい。

 で、オーバーヒートは先週の話しだと。

 車検時は「出来るだけ安く」と言われ、保安基準をクリアする部分には手を加えなかった。消耗品はあとどれくらい走行できるかという概算距離を納車時に説明し、ブレーキフルードのみを交換している。

 原因がラジエターキャップだと特定したのはオーバーヒートをした時に持ち込んだ近くのガソリンスタンドだそうだが車はそこから大手販売店に回送され、その販売店から『エンジンの交換が必要だ』と言って35万円程の見積りを提示されている。

 この販売店の営業担当者が「ラジエターキャップなど緩む筈がなく、車検を実施した事業者(相談者)に問題がある」と言ったらしい。

 そこで今回の苦情になった。

 

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