整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

エンドブーツの破れの原因


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 販売店で行う車検は毎回高い、ということで今回は友人が勤める整備事業者(専業事業者のことかな?)で車検を受けた、というユーザーからの苦情。

 

 検査の前に行う点検で片方のタイロッドエンドブーツに破れがあるとの指摘があったのでブーツの交換はお願いしたが、ほどなく友人から「タイロッドエンドの取り付けナットが固く、斜めに無理矢理ねじ込まれていた」という連絡があった。

(ユーザーがこんなにスラスラと説明してくれるわけはなく、当方でまとめている)

 

 前回の車検の記録簿によると販売店がタイロッドエンドを交換している。

 (相談者は前回の車検後に分解整備記録簿を見ていなかった)

 

 今回、検査を行ってくれた友人曰く「タイロッドエンドを交換して2年程度ではエンドブーツは破れないと思う」ということだった。

 

 「本当にタイロッドエンドが交換されたのかこの状況を説明して販売店に確認したほうがいいのではないか」とも言われたので前回記録簿の記載内容と今回の車検による点検で友人からアドバイスがあったことについて販売店に連絡をし、確認をお願いしたところ、数日して「部品が2年で悪くなったということなので部品代を支払わさせてもらう」という返事だった。

 

 部品代金云々の話ではなくて、交換をしているとの記載があるのに交換したのかしていないのかを聞いている」と伝えたが「補償します」という言い方をする。

 これではまるで当方(相談者)がクレーマーのようだ。

 真実が知りたいのにこれでは話にならないので相談に乗って欲しいという苦情。

 

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