家庭の粗大ごみを出すのは数ヶ月に一度、『その日の朝』と決まっていた(当時)が粗大ゴミを出勤前に出すのは大変。というわけで夜のうちにコソッと出す人がそこそこいた。もちろん、ルール違反というか不法投棄。
粗大ゴミは、使えなくなった、あるいは使わなくなったまたは実用に耐えるもので、可燃物でも不燃物でもない大型のもの。だから使えるものなら持って帰って中古品として(今で言うリサイクル業者)販売する人がいた。
こういったことから前夜に出すことも黙認されていたのかもしれない。
当時勤めていた工場の前がごみ集積場になっていて近くには当然住民がいて、ごみ集積場は数ヶ月に一度の粗大ごみ置き場を兼ねているから黙認とはいえ、近隣住民にしてみれば夜中にゴソゴソされるのは至極迷惑な話。
私らは昼間しか工場にいないので夜のそういう騒ぎは知らなかった。
その粗大ゴミ前夜、たまたま工場の前を通りかかったところ、工場前に人だかりが出来ていた。