整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

依頼された修理なのに…

 

 

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 平成13年式だから、登録から19年ほど経った乗用車だ。

 走行は18万kmだったが実走かどうかはわからない。

 3月5日、一見の女性客が「ラジエターホースから水漏れがある」と言って入庫してきた。

 ボンネットを開けてみてみると、確かにラジエターホースから漏れている。

 一応、サブディーラーでもあり『ラジエターホース』は在庫していたので『クーラント』とともに交換して車を引き渡した。

 ホースからの『漏れ』を訴えての入庫だったので、交換して圧をかけても漏れていなかったので依頼事項は完了したが、試乗もせず車を渡したということもあり、しばらくして「水温計が上がる」という電話が入った。

 引き返してきた車を見て『サーモスタット』を予想し、交換した。

 これらの作業自体は難しいものではない。

 ただ、年式、走行距離と車の状態(クーラントの変色や内部錆等)が酷かったことから、「今回の修理で他の部分に影響(トラブル)の出る可能性(何が出るかわからない)があること」は示唆した。

 

 一応、一見客だったのでこの時の会話内容を録音し、作業にかかる前と作業中の写真を撮っていた。

 この後、しばらく何事もなかったのだが・・・

 

 3月19日、「高速道路のサービスエリアで水が噴いた」と苦情が入り、すぐに代車を積んで現場に走った。

 

 

 掲載から1ヶ月が経過したので続きは以下に移動しました。

https://note.com/carrot3/n/nca24bb04d9e8