整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

車検直後のオイル漏れから

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 軽自動車の車検を実施して同時にオイルを交換した。

 車検後2週間が経過した頃、「オイルが漏れ、車庫にオイル溜まりが出来ている」という苦情を受けユーザー宅に行って確認すると、オイル量はF位置より若干下にあるが幸いにもエンジンが焼付くような大事には至る漏れではなかった。

 

 オイル洩れの原因はドレンボルトの弛みだったが、この弛みは解せない。(当社ではトルクレンチを使用しているし作業者も使ったと言っている)

 しかし、漏れは事実。

 少し悩んだが、次回のオイル交換を無料で行うと提案するとあっさり苦情を取り下げてくれた。

 その数日後、店を閉める準備をしていると「エアコンが効かない」と突然車が持ち込まれた。

 この時はガスが減っていたのでガスを充てんした。もちろん有償だ。

 

 その1時間後、整備担当者は帰宅し、そろそろ帰ろうかというところで、電話が鳴った。

 「オーバーヒートでエンジンが止まった。すぐ引取に来い」とこの時はかなり強い調子での苦情電話である。

 

 誰もいないので事業主が引き取りに行ったそうだが、「御社でこないだ車検をしてからロクなことがない。今回のエアコンガスの注入時にまた何かミスをしたんだろう?弁護士に話をして慰謝料と損害賠償を請求するから覚悟しておけ!法廷で争う!」と大変な剣幕だったという。

 

 

掲載して1ヶ月以上経過したので続きは以下に移動しました。

 https://note.com/carrot3/n/n839e23d89f9f