整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

車検クオリティが低いと

 


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    平成10年式の軽自動車の車検を受けたというユーザーからの苦情で「整備事業者の程度が低すぎる。そこ(当方)へ苦情を言っても何の解決もならないだろうが、言いたいことだけ言わせてもらう」と横柄で高飛車な物言い。

 

    電話番号(携帯・自宅)と名前はきちんといったのでとりあえず話を聞いた。

 

 「おたく(当方)、バキュームホースがわかるか?」と。

 「はい、わかります」(失笑しそうになった)

 「その取付け用クランプが車検から帰ってきたときに割れていた。割れに気付いたのは最近だ。クランプは自分で新しいものに交換した」

 

 エアダクトホースの締め付けが強すぎる。トルク管理が出来ていない。

 

 ブレーキのリザーバータンクのキャップが斜めに取り付けられており、フルードが漏れていた。

 

 オイル交換は車検時にするものではない、と説明された。整備事業者としてあるまじきこと。

 

 各種ベルトを交換してもらったがパワーステアリングのホースに傷がついていた。

 

 ラジエターを脱着し、ラジエターホース、ヒーターホース等ホース関係を全て交換してもらったが作業後のエンジンルームが汚いままだった。

 水温センサーの六角部がナメていた。

 

 走行中、タイヤがすべると思ったら空気圧を入れすぎ(2.6㎏/㎠)ていた。基準は2.1㎏/㎠だが私はいつも2.3㎏/㎠にしている。

 

 車検後の納車時にリアワイパーが立てられたままだった。

 

 等々のこういった不手際が納得できない。

 私は自分で整備作業もできるが、民間車検工場だったのですべて任せた。

 民間車検工場の行う車検クオリティはこの程度か。

 民間車検場として車検事業に携わることに問題があるのではないか?

 憤りさえ感じる。

 

 苦情内容と論点がよくわからないので事業者に話を聞いて、その上で落ち度が確認できれば事業場から連絡してもらうようにするが、それでいいか?と確認すると、「それでいい」と言うのでとりあえず事業者に連絡をした。

 

 掲載して1ヶ月が過ぎたので続きは以下に移動しました。

 

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