整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

他社が行った車検後の不調

 


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    「軽自動車のエンジン不調を診てあげてほしい」と友人Aに頼まれた事業者。

 

    事業者から見て軽自動車のオーナーは一見になるのでAの紹介がなければ受け入れていなかった、という。

   

    不調は、数か月前の車検後からだという。

 この『車検後から』というフレーズは、事業者から見れば要注意だ。

    

    納車されてからずっと調子が悪かったとのことで、自分でコイルとプラグを全数換えた(それはそれで大したものだ)らしい。

    しかし、改善しなかったのでAに相談。

    Aが弊社を紹介し、今回の入庫となった。

 

    以下は事業者の話。

    車は、数か月前に車検を通したというわりにはオイル漏れが酷く、汚れも気になる。よく車検にパスした、という状況。

 チェックエンジンランプも点いていたので先にスキャンツールをつないでみたところ、『VVTの異常』を表示したのでチェックすると、取り付けが180°ずれていた。 車検を行った事業者が何らかの勘違いをして取り付けたと思われる。

 (ここは事業者から言われたことそのまま)

 

    車検時の作業でタイミングベルトの交換作業を行っており、それ以外は特に何も行っていなかった。

 

    車検はユーザー車検(点検なし)だというので対応は難しいだろう、と。自分でプラグやコイルを交換し、弊社への修理依頼になったということ。

 

    作業は正規の位置にするだけだったので何ら難しいことではない。

    ただ、ユーザーは「車検を行ったところに今回の修理(弊社が行った作業の)代金は支払わせたい」と言っている、とAから聞いた。

    Aからも何かアドバイスが欲しいと言われている。これが事業者からの相談。

 

 掲載して1ヶ月以上経過したので以下に移動しました

https://note.com/carrot3/n/n4966d7991a5a