整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

ネットで購入した中古車


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 インターネットでの購入トラブルは部品・用品に限らず、車も増加している。

 私には、車をインターネットで現物も見ずに購入するという、その感覚がわからない。
 『時代の流れ』という一言では片づけられず、トラブルは今後も増加すると思う。

    

    ネットオークションで中古の軽自動車を即決で落札したというユーザー。

    その軽自動車が納車されてすぐ、走行中に充電警告ランプが点いてエンジンが止まったらしい。

 原因はVベルトの断裂でエンジンルーム内はベルトの千切れカスでとんでもない状態だったと。

 だから、納車直後なのに嫌気がさしてしまい、「車を返品してお金を返してもらいたい。なんとかならないか?」という相談。

 

   ネットオークションのトラブルは『時代だ』と一言で片付けられないほど増えた。

 ただ、同じような相談が目立つ。これもそんな一つ。

 

    落札した車は、驚くなかれ、平成13年式なのに走行は5万km。

    自動車関係に携わっていれば、私でなくともこの時点で落札するのを控える。

 

    ネットオークションは素人といわゆるプロが同じ土俵に上がるので、素人が入札する場合、『ある程度の専門知識を必要とする物』を落札するときには慎重を期した方がいい。自動車はその最たるもの。

    最低の基本ラインは現車確認。出来たら試乗もしたい。

   

    この車の場合、届け出てから18年か19年が経過しており、仮に18年としても、月数にすれば216ヶ月。

 だから、走行距離5万kmを単純に月数で割れば、1ヶ月230km少々の走行ということになる。

 だから、落札は控える。

 

掲載して1ヶ月が過ぎたので続きは以下に移動しました。

 

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