整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

契約不適合責任と無過失責任

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 保証なし現状販売で中古軽自動車を購入したというユーザーからの相談。

 購入後約3千Kmでクラッチが滑り購入した店に修理を依頼したところ修理代を請求されたというもの。

 事業者は「直前ユーザーの走行が約11万Kmで6万km走行時にクラッチをオーバーホールしその後約5万km走行。車は保証なし現状販売でクラッチは消耗品だから有償である」という説明をしたとのこと。

 しかし、6万km走行時にクラッチをオーバーホールしていることも今回のタイミングでの故障も私(相談者)にはわからない。

 購入時にも説明を受けていないのでクラッチの故障は隠れた瑕疵に該当し修理は無償(契約不適合責任=瑕疵担保責任)になるはずというのが相談者の言い分。

 他の部分も納車前の点検が行われたかどうか疑わしく、そちら(当方)からもクラッチの修理代金の支払いが不要だと伝えて欲しいという内容。

 

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