整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

ネット販売した車のNC/NR


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 平成7年式で走行20万kmを超えた軽自動車をネットオークションに1万円で出品したところ近隣府県に住む人(一般ユーザー)が5万円で競り落としてくれた。

 

 販売条件は「保証なし現状販売」「ノークレームノーリターン(NC/NR)」「ナンバー取得・届出は落札者責任」とし、やり取りはメールのみだが記録として全て残している。

 落札者は若い人で引取り時には友人2人とともに1台の車でやって来て帰りはそのうちの1人が車に仮ナンバーをつけて乗って帰った。

 

 数日後、ナンバーを取得し車検証をFAXしてきたがその二週間ほど後にエンジンがかからなくなったと落札者から連絡があった。

 

    落札者の話では、近くの整備事業者にみてもらったところ、『圧縮不良』があるといわれたそうで、この事業者が「出品者が業者(弊社)なら相談してみたら?」といったらしい。

 

 弊社は先の購入条件(NC/NR)を盾に「対応しない」と伝えたところ、落札者は「壊れる予想が出来る車を業者が一般人を装って出品するのは違法だ」という。

 

    しかし、それは結果論であり「予測出来なかった」というと「それでもプロか!」等々散々罵倒された。

 落札者は落札金額と交通費(実費)を返金すればそれ以上のことは言わないというがNC/NRで出品しているので落札者こそが違法だと思う。
 こういったユーザーの対処方法を教えてほしいという。

 

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