整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

内容証明と督促状と少額訴訟と


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 最近付き合い始めたユーザーが支払いをしてくれない。回収するためのアドバイスが欲しいという相談が事業者からあった。

 未収になっているのは車検費用だという。

 

    ユーザーとの付き合い始めは『事故修理』で自社ユーザーからの紹介で入庫してきた。

    何度かオイル交換等のクイック作業を行ったことがあり、その都度現金払いで今回の車検費用も『納車時一括の現金決済』で約束した。

 

 それが未払いになった。

 

 ユーザーは弊社近くの賃貸住宅に住む普通のサラリーマンで時系列に並べると、車は月末26日に預り、翌27日に納車。
 その際、納車時一括の現金決済だったのに「後で振り込む」といわれて車を渡した。
(現金決済の約束をしたのに?具体的な支払日も約束せず?車を渡した?)

 

 ところが数日経っても振り込みはなく、一週間ほど経過した時に連絡すると「あれ?まだ払ってなかった」という感じだった。
 しかし、その後も支払いはなく、翌々日にも連絡をした。返事(このあたりから会話を録音)は毎回必ずいいをするが支払いはなかった。

 

 それからも毎週のように連絡したがその都度電話にも出るし「支払う」とも言われてきたがまったく支払われず3ヶ月にもなる。 

 

 今までならそんなに気にしなかったが、実は貴方(当方)の講習で『半年以上支払わないユーザーは電話や請求書を送るだけではなく、顔を合わせて態度で言葉をきちんと伝えなければ、払わなくていいと思ってしまうものだ』という言葉が耳の奥に刷り込まれており、気になっている。

 

 実際、講習を受けるまでは売掛金は放置したままいつか払ってくれると毎月請求書を送っているだけでいいと誤解していたから焦げ付いているものもある。

 しかも時効を援用(当時は2年または3年)されたら未収金が消えてしまうということを聞いて驚いた。

 今回の会話は途中から全て録音・保存しているが回収のために何かアドバイスが欲しい、と。

 

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