整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

販売店との関係性で利害相反

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 3年前に弊社名義で登録していた車のエンジンから走行中に異音がし始めた。

 原因究明のために分解してもらったところ、1気筒だけオイル切れを起こしてメタルが焼き付いていたことがわかった。

 

 保証期間は少し過ぎていたが走行距離は規定の半分以下だったので当該部分だけオイル切れを起こしていることに納得がいかないと、販売店にクレームを言い立てたところ「エンジンオイルの交換サイクルがメーカーの指示を守られていない(交換サイクルは正直に伝えたらしい)ことが原因だ」という説明があった。

 

 しかし、それなら他の気筒もそれなりに汚れていなければならないのに、他はたいへんきれいな状況であった。
 そのことから「原因は他にあるはずだ」と食い下がったが「それ以外にない」と追い返されるような対応をされた。

 

 仮にオイル交換サイクルを守っていなかった弊社に落ち度があったとして、1気筒だけがこんな状態になることには納得が出来ない。
 修理代金については折半(割合は書かない)も提案したが断られた。

 

 そこで自社で原因を探ろうとし「エンジンを返してほしい」と伝えたが「廃棄した」というとんでもない返事が返ってきた。

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