整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

代車の事故で感じる道義的責任

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 過失なしの追突事故に遭った弊社の古くからのユーザーに「車を修理する間、代車を貸して欲しい」と頼まれて軽自動車を貸し出した。

 その代車でユーザーが、大型ショッピングセンターの駐車場に止めてあった車2台に衝突する事故を起こした。(誰も乗っていなかったので人的被害はない)

 ユーザーは『他車運転特約』に加入しており、弊社の車の保険は使わずに済み、事故相手の車の修理は対物保険でまかなえる(修理は他社)。

 しかし、車両保険には入っていなかったことから弊社が貸し出した代車はユーザーの自費修理になる。

 修理費用は概算で25万円だが代車は低年式過走行車で中古車としての査定額はなく、車両評価額は修理額に見合わない。

 代車貸出し時に「事故をしたときの修理費用はお客様負担」という約束を口頭で行っているが、書面では行っていない。

 ユーザーに修理費用を負担してもらうことが法的に問題ないか。

 また、代車には保険会社から3000円/日が『謝金』として支払われることになっているが、代車を修理している間、その費用が受け取れるかどうか聞いておきたいという内容。

 

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