整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

点検記録簿の記載ミス改め


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 探していたマニュアルミッション車が、ある販売店に下取りで入ったことを聞きつけ、購入しようと見に行った。

 

 しかし、12年落ち(走行6万8千km)と少々年数が経っており、買い渋っていたところ「12ヶ月点検を実施し、必要な消耗品(有償)を交換すれば下取り金額のまま横流しする」と言ってくれた。

 

 また、『点検した項目については車検の残存期間内(約1年)は保証する』と良心的な条件で販売してくれるというので契約した。

 

 納車までに2週間ほどを要したものの約束の12ヶ月点検を実施した記録簿が付帯されていなかった。


 担当者に連絡を入れると「すぐに郵送する」といわれた。

 単に入れ忘れていただけで別に急ぐものではない。
 ただ、保証の条件でもあるので郵送はお願いした。

 

  数日後、届いた点検記録簿を確認すると走行距離数が8万6千kmになっていた。明らかな記載ミスだ。
 また、車はマニュアルミッション車なのにクラッチは『該当なし』として斜線で消されていた。

 これらのことについて「内容に不備がある」と連絡したところ、「点検記録簿を返送してほしい」というのですぐにそうした。

 

  数日経って再送されて来たので再度確認したところ、走行距離とクラッチの部分に訂正印がなく、ボールペンで線を引き、直接書き換えられているだけだった。
 これでは自分んが書き換えても同じだし、故障が発生して保証で対応してもらおうにも言い訳出来なくなる。

 そこで「せめて訂正印は押印してほしい」と伝えたところ、「弊社は間違いがあれば全て直接書き換えている。今までそれでトラブルになったことはない」と開き直られた。

 

 最初の良心的な対応と打って変わった言い方でムッとしたが、落ち着いて「何度も言うが保証は点検を実施したら車検の残存期間を保証するというものなので、きちんとしたものが欲しい。もう一度書き直して欲しい」とお願いしたが、「点検は間違いなく行っており、問題ない」といって対応しようとしない。

 

  今では点検整備が本当に行われたのか疑問ですらある。
 いい加減な対応をする事業者をどうにか出来ないか、という苦情。

 

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