整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

激高翁を数字で沈静化


 

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友人から安価で譲ってもらったという年式不明の中古軽自動車。

 車検を受けたらしいが、車検後、しばらくしてボールジョイントが抜け、ステアリング操作が出来なくなって事故をした、という。

 現在、車は車検をした事業場においてあるらしいが、死ぬかと思った、とのことだ。

 

 車は再生不能で、車検を行った事業場に車両の全額弁償と慰謝料を請求したい。等々の訴えだった。

 

 電話は他団体から回されてきたものだが、訴える内容にまとまりがない。

 

 ユーザーに「順序だてて落ちついて話をしてくれないと相談に乗れない」といって聞きだしてまとめたのが上記の話だ。

 

 そのあと自分の名を名乗らせ、当方は金銭的な話は行わないことや仲裁などもしないという説明をした。

 

 金銭的な話については理解してくれた。

 ユーザーに年齢を聞いたら68歳だという。男性だ。

 

 話はだいたいわかったが、事業場からも話を聞きたいというと、「事業者や近隣ディーラー、メーカーのお客様相談室にも電話をしたが話が前に進まなかった。お客様相談室だけは“それは車検を行った工場に責任がある”といった」とのことだ。

 

 お客様相談室がそんなことを言うはずがない。

 この発言は鵜呑みに出来ない。

 

 事業者の話では、問題部分の作業として“グリスが抜けていたので補充した”だけだという。

 車検時にガタは出ていなかったし、音も動きにも異常はなかったそうだ。

 

 

  掲載してから1ヶ月が経過したので続きは以下に移動しました

 

https://note.com/carrot3/n/n211a078a2037