整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

ボルト1本で支払い拒否

 

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 事業者からの相談で、「年末に車検を行ったユーザーが年明け早々、ガソリンスタンドでオイル交換をしたらしく、ユーザーがその様子(オイル交換の様子)を横から見ていてエンジンルーム内の1ヶ所にボルトが取り付けられていないことに気付いた」らしい。

 

 そのことでユーザーが電話をかけてきて、「車検をやった時にボルトの取り付け忘れがあったようだ。ボルトは自分で径の合うものを都合して取り付けたが、こんな状態で納車された車に要した車検費用(諸費用は除き点検・部品・作業料)など、絶対に支払わない」と言って、検査代金を支払ってくれないという。

 

 ちなみにユーザーはご近所さんで付き合いもそこそこ古い。

  

 大変な剣幕での苦情電話だったそうで、なんのボルトがついていなかったのか聞いても「エンジンのボルトだ!自分のところで作業をしていてそんなこともわからんのか!」となぜか火に油を注いだ格好になり、教えてくれない。

 

  何度か自宅にも支払いのお願いに伺ったが支払ってもらえない。

 一度、奥さんが支払おうとしてくれたのだが、その時もご主人が出てきて「絶対に払うな」と怒り、追い返された。

 

 とにかく原因だというボルトがどのボルトなのかわからないと説明も出来ない。本当に困っている。何かいい案がないか、との相談だ。

 ちなみに、エンジンの調子はいいようだ。

 

掲載して1ヶ月以上経過したので続きは以下に移動しました。

https://note.com/carrot3/n/nd6ce39cf72ad