整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

無許可で交換、その後出た症状


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    通常、どんな部品でも交換するには金銭も必要となる話なのでユーザーの了承を得るのは当たり前。

 

    それが消耗品、例えばタイヤでも通らないからといって無許可で交換するとよほど親しいユーザーでも築いて来た信用をなくすリスクを抱える。

    車検に関係なく、無許可作業は双方にとって意味がない。

 

    弊社顧客に車検を依頼された。

    その作業の中でATF(オートマチックトランスミッションフルード)を交換した。

    納車後、「車検から戻ってきたら、変速ショックが大きくなっている」との苦情を受けた。

    ATFの入れ替え作業は、チェンジャーを使っており、チェンジャーを使ったフルード交換で変速ショックが出るものかどうか。

    ユーザーが「車検後におかしくなった。元に戻してくれ」と強硬に言われて困っている。なにか対処方法があれば教えてほしい。
 
    ATF交換前がどうであったのか、確認していないというから、交換前の状態はユーザー本人しかわからないところが問題。

    ATFを交換して変速点が変わったり、変速ショックやロックアップが顕著になることは少なくないが、ATFは何か不都合があって交換したのか?と聞くと「走行距離から判断して交換した」という。

 

     ん?走行距離から判断?ユーザーが?

 

掲載して1ヶ月が過ぎたので続きは以下に移動しました。

 

   

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