整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

代車貸出しチェック表を作りたい


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    代車を貸出す時にチェックする表を作りたいという問い合わせがあった。

    いきなりだから、何かあったのだとは思うが、敢えて触れず、過去、当方で作ったことがあるという話をした。

 

    当方が作って感じたのは、工場規模や地域、車種等々の条件で記載内容が合致しなくなる部分が出てくることと、代車はあくまでも『好意』であり、法律的にも貸渡し事業の許可を取得していないと有償には出来ないこと。それなのに保険加入等不測の事態にも備え、ガソリン残量にも気を使わなければならない。

 

   だから長年付き合ったユーザーとのトラブルを誘発することのないよう、集めた代車のトラブルをまとめ、誓約書形式に置き換えたサンプルにしたものだからあれもこれもと入れて、結局、A4用紙で3枚にもなった。

 

    それをある人に見てもらったところ「どこのユーザーが代車を借りるのにこんな多くの誓約事項を読んでサインするか!机の上でだけ仕事をするからこんなものになる」と一括されたことがある。

   

    また、誓約したからとはいえ、法的拘束力もないし、それでトラブルになって当方に責任を転嫁されても困る。

    そういうことも相まって、敢えて当方では作らないように、と専門家からも釘を刺された経緯がある。

 

    だから、どうしても必要でサンプルがないかと聞かれたら、大きく朱書きで『サンプル/使用不可』と記し、紙で渡して必要なものをそこの事業者がピックアップして作成してもらうようにしている。

    一人歩きされたら困るので決してデータでは渡せない。

 

 ところでなぜ急にそんなものを作りたいという話しになったのかだが、改めて聞いてみると、予想通りトラブル発生中だった。

 

 トラブルは、発生したら当方が出来ることは何もない。したがって当事者が様々な対応を取る。

    相談事業者は、手始めに警察には行ったようだが…。

 

さて問題(笑)

    いろんなところで講習・講演をするが、聞くと、自社で『貸出し簿』のようなものを作っている事業者は多い。

   相談事業者は、貸した日と車、走行距離を記帳して貸し出したが、二週間ほど音信不通になってしまい、ここで警察に駆け込んだ。

    この場合、借りたユーザーは…

 

①    窃盗

②    詐欺

③    横領

④    無罪

 

の、どれに該当すると思うだろうか?(前にも書いたけど、答えは最後段に)

 

 

   掲載して1ヶ月が過ぎたので続きは以下に移動しました。

 

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