整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

中古車の瑕疵担保責任


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 約2年前、「通勤(至近距離)に使う安価な軽自動車を探している」と初めて来店した年配の女性に、たまたま高取りした下取り車を(走行12万km強で初度届出年から12年が経過)、車検・届出等諸費用込みの保証なし現状渡しの約束で売り渡した。

 販売価格は25万円。

    (今までも何度か報告してきたトラブルの温床となる販売方法)

 

    それでも販売してからの約2年間、(大したことはしていないが)消耗品以外の修理についてはほとんど無償で対応してきた。

 

 そのユーザーからこの度、「エンジンはかかるが車が動かなくなった」という連絡があった。

 

 電話での問診で、『オートマチックトランスミッションに起因する故障』のような気がした。

 リビルトや中古品を使うにしても高額修理になる可能性がある。そこでまずは見積もりだが、車を引取りに行こうと積載車で出かける準備をしていたら、どこのだれかわからない男性(ご主人ではないような感じ)から「わずか2年程度で動かなくなる車を売りつけたのか!」という怒号を浴びせられた。

 

 こちらはまだ車を見ていないので迂闊なことは言えないが、『2年前の販売条件』『2年間、消耗品以外の故障についてはほとんど無償で対応してきたこと』などとともに走行距離や年式から故障はあって然るべきものと説明して理解を得ようとしたのだが、なぜかその人の怒りが収まらない。

 そもそもこの人は誰?それが恫喝紛いの様相を呈してきた。

 今から車を引取りに行くのにそこにいたら話がまともに出来ない。

 こんな形のこんな苦情は初めてだ。

 弊社はこの男性にどう対応したらいいのか何かアドバイスがほしい、という事業者からの相談。 

 

 掲載して1ヶ月が過ぎたので続きは以下に移動しました。

 

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