整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

代車の話 ⑥ 貸したクルマで事故

    これもよくあります。

   

    新車で販売したクルマで    2回目の検査を受けています。

 

 5年は少し過ぎているものの、10万kmには1万数千kmほど届いていません。

 

    エンジンの不具合 ですが、オーバーホールか載せ換えか

 

 かなりのダメージで作業にかかっても、おいそれとは終わらない。

 

 一般的にクレームは、 距離か期間かいずれか早い方 が基準。

 

 そこを踏まえて概算見積りをしたけれど、それなりの金額になりました。

 

    長期休暇に入る前で、依頼者から

 

 「代車を用意してほしい」

 

          といわれ、同じような車がなく、用意したのはレンタカー。

   

    その際、 ❝休みまでの代車費用はこちらで持つ❞

 

  ❝休み中と休み明けは(代車が必要な)依頼者持ち❞

 

                     という約束を『口頭』でしました。

 

 

 

 

  修理は 重整備

  

  レンタカー費用とリスクを踏まえて、依頼者了解のもと『外注』としました。

 

  ちなみに、依頼者は工場から徒歩数分の場所に住む近所の人

 

     休みが明けてもすぐに修理は完了せず、5日ほど過ぎて出来上がった、と思った

ら、『走行距離10万km以下』を盾に、依頼者がクレーム処理を強談判してきました。

 

    最初の約束 を説明するも、耳を貸さず、外注先にまで

クレームをいい立てる始末。

 

               ほんと、迷惑な話

 

  代車費用は全てこちらが持つと妥協しても、修理代は外注。

 

 書面で契約していないのはこちらの落ち度 かもしれないが、

未収に出来る額ではない。クレーム処理も無理。

 

    と思っていたら、外注先がクレーム対応した(なにかあったのか?)

 

ものだから、今度は「代車費用を払わない」と言い始めた。

 

     どこまでワガママ。

 

     しかも、車は外注先に取りに行き、レンタカーはそこに置いて帰ったと

 

  こら~外注先!そんなことをしてええんかい!って、レンタカーを取りに行ったら

 

 ドアを大きく凹ませ、その修理代とレンタカー代、合わせて20万円…orz

 

 依頼者の言い分 は、クルマが壊れなければ代車を借りる必要も

 

なく、代車を借りなければ事故もしなかった。クレーム処理したからには

 

クルマに欠陥があったといえる、  と。

 

          なんで外注先はクレーム処理したのよ。

 

 欠陥をいうなら 『立証責任』 はあなたにあるよ?

 

 

外注先がクレーム処理したから欠陥…って、

 

 そんな・・・ 予想でものを言うな~

 

 外注先に代車代を払わせたい!けど、レンタカーを出していたことも知らないのに、そんな請求しても払うわけない。

 

   

 ・代車費用は払わん

 

 ・事故の報告はせん

 

 ・肝心の修理もクレーム処理…

 

 どうする。

 

  これ、5年前に新車で販売した自社ユーザー (。>д<)

 

    弁護士入れたら足出るし、クレームは処理されているけど、レンタカー代金は払わせ

たい、と思っていたらいつの間にやら 本人 行方不明