整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

利益相反ではないが

 

 中古車の業販オークションに参加 するにはその会場の細かい

ルール ( 内部規約 ) があって、その会場の規約は一般的にオープンにされています。

 

    だから、トラブルがあっても話を聞くだけしかできない です。

 

 にもかかわらず、以下のような相談が舞い込むことが多々あります。

 

 

 落札した車に乗って帰る段取りで徒歩で会場に入り、   現場に到着して車を見ると

 

    ん・・・フロントガラスが割れている? 

 

    出展票?にガラスの割れに関する記載はなかったし、これでは乗って帰られない、と

会場に苦情を言ったら、相談者の ❝見落とし❞ だといわれ、「オークション規約をないがしろにしようというのか?」とも。

 

 ( 問い合わせをしてきた相談者はここを一番怒っていた )

 

 ネットオークションの会場規約に

 

外装については一切ノークレーム

 

 とあるのは知っているし、理解もしている、

 

しか~し、 見ればわかることを記載、通知していないのは問題だ、 と。

 

    あまりにも腹立たしかったのでしょう、会場から写真を撮って送って来た。

  

( 写真を送られてもどうしようもないが、割れていた )

 

 

相談者の言い分は・・・

 

    ガラスの修理のこと(金額も含めて)はいいとしても、『嘘をつかれたこと』『こちらの見落とし』だといわれ『責任転嫁』されたことに憤慨しているのだという。

 

    そこで相談は、

 

・オークション会場の管理責任を問えないか?

 

・ガラスが割れているのに購入しなければならないか?

 

という二点。

 

 一般論として・・・

 

 ・どこで割れたのか、管理責任を問うならその責任を相談者が

明確にしないといけないのではないかと思う。

( 出品前なのか後なのか、落札前なのか後なのかという 立証責任 かな )

 

 ・「外装品に関するクレームは受けられない」という会場規約は了承している。

 

 ・規約に則れば、見落としうんぬんは別にして 業者間取引  はノークレーム。

 

 

 

 業販オークションの運営側が、ルールに則って運営しているのならそれは正論。

 

 オークション会場の言い分が正しいと判断するしかない・・・と思う。

 

 もしこれ以上の相談になるなら無理。専門家に委ねてほしいと言って話を終えた。

 

  利益相反 にはならないけど、ここまでがいっぱいいっぱい。