整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

50年来のユーザーでも



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 50年近い付き合いをして来た弊社ユーザーのAさん。

    そのAさんの車(輸入車)を最近は、専らAさんの娘さんが使っている。

 

    その娘さんから「Aの車はブレーキを踏んでいると異音がする」という苦情を受けた。

    一緒に音を確認した従業員の話では、ブレーキペダルを軽く踏んでいる時にパッドがローターを引きずる音だったという。

    もちろん異常ではない。

 

    その説明をし、確認のため一旦持ち帰って点検することにした。

    各部に異常な箇所はなかったものの、Aさんよりブレーキを使う頻度が多いのかパッドがかなり磨耗していた。

    そこでAさんに連絡し、了解を得てパッドをローターとともに交換した。

 

    納車は娘さんに行い、アドバイスとして「異常な箇所は見つかりませんでした。停止時はブレーキをしっかり踏んでください」と従業員はお願いした。

 (後から考えたらこのAさんに連絡して対応したのが癪にさわった?)

 

    その数日後、「音が大きくなった」との苦情を受けた。

    そんなはずはないと、音を確認しに出向いた従業員が確認するとやはり引きずり音。

    これはしっかり踏んでもらうしかなく、直しようがない。

 

掲載して1ヶ月が過ぎたので続きは以下に移動しました。

   

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