整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

災い転じて福となす


f:id:carrot_leaf:20210221124331j:image

    車検を依頼した際に受け取った概算見積り金額は約68,000円だったが、この事業者は近隣で『車検チラシ』を撒いており、そのチラシ金額から考えるとこの金額は、数千円高い。 

    しかし、今さら他の事業者に依頼するのも面倒だと思い、そのまま依頼した。

 

    その数時間後、事業者から「交換部品が追加になり、概算見積り額より1万2千円程高くなる」という連絡があった。

 

    ベースがチラシよりも高くその上、交換部品が増えてさらに高額になるのなら概算見積りの意味がないのではないか。

    なんとか最初の金額で車検をしてもらえないかと頼んだが、追加で示した部品を交換しないと車検に合格しないとのことだった。

 

    車は常に必要で車検を早く終わらせたいということもあり、背に腹変えられぬ状況から『中古部品を使う』という提案を不本意ながら受け入れたが、その中古部品の入荷には2日かかると言われた。

 

    2日・・・。その返事を聞いて、『車が古いこと』『今回の車検を受けてもまたどこかが壊れる可能性があることなどを考え合わせ、「しばらく考えさせてほしい」と言って、『保留』にした、つもりだった。

 

    小一時間程経って、ここが乗り換えのタイミングかもしれないという考えに至り、車を乗り換えることにした。

 その旨、事業者に伝えたところ「車検をキャンセルするなら発注して交換した中古部品と工賃は支払ってもらう」と言われた。

 

    私は、車検を保留にしたはずであり、依頼した覚えはない。 

    それに中古部品の入荷には2日程かかると言っていたのに小一時間ほど後の連絡で作業済みだと言われて納得できるわけがない。

 

    最初に、『チラシ』と違う概算見積り額を提示されたときから胡散臭い事業者だと思っていたが、そもそも車検に合格するために必要な金額を提示するのが概算見積りの本来の形。そのことを思い合わせれば、ここで事業者の言いなりにはなりたくない。

 

    車検をするなら最初の提示金額で、また、乗り換えが認められるなら追加費用なしで廃車にしたい、というユーザーからの相談。

 

 今年からブログでの公開日を1~3日程度に短縮しています。
    この続きに興味のある方は以下にてご購読をお願いいたします。

 

 

note.com