整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

受入時の問診はどこまで


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    車検依頼があり概算見積りを作ろうとしたところ、ホーンが鳴らなかった。

 

    修理をしないと検査はパスしないが、原因もわからず見積りも出来ない。

 それをユーザーに伝えると、「これを外している」といってセンターコンソールからリレーを1つ出してきた。

 リレーを取り付けたところ、ホーンが鳴りっぱなしになった。

 

    ユーザーの話では、ヒューズを取り外すと一部ランプ類と共用しているのでそれらが作動しなくなってしまうので「リレーを取り外して対処した」という話しだ。

 

    この説明と一連の流れに若干の違和感を感じたが、音が鳴るのならスイッチの故障か配線ショートかと思われる。

 『ホーン回路のトラブル』と仮定して概算見積り書を作成した。

 

    それ以外の故障で金額が高くなるようなら事前に連絡をする(ホーンスイッチの概算金額は伝えた)ことを約束して用意した代車を貸し出した(代車の貸し出し記録簿はない)

 

 ところがホーンの回路点検を行っているとステアリングホイール本体を交換する必要があるとわかった。(このあたりは説明で言われたまま)

    しかもエアバッグが装着されているため、概算ながら約17万円ほどかかる。    

    それをユーザーに伝えると、なぜかユーザーはものすごい剣幕で怒り始めた。

 

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