整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

付き合いの長さと苦情の関係性

f:id:carrot_leaf:20230917094412j:image

 車検を実施した後、ボルトが1本破損し、そのことで外れた部品(折れたボルトと外れた部品の詳細は控える)がショック及びタイヤに干渉し摩擦熱でタイヤから煙が上がった。

 走行中に、ユーザーが煙に気づいてすぐに路側帯に車を止めたから火災にも事故にも至らなかったが積んでいた荷物はその場所から運べなくなり、同業者の車に積み替えて運んだ。

 

 煙が出た車は近くの販売店が修理。
 修理代金は弊社の加入している保険で大半がまかなえた。
 免責は大きいが自社の落ち度(認めている)であり仕方がない。

 

 ところがユーザーがその修理代金以外に同業者に運んでもらった運送費用と修理期間中の休業補償を弊社に要求してきた。

 このユーザーとは数十年の付き合いがあり気心も知れている。
 もちろんクレーマーなどではない。
 点検・車検は必ず弊社が行なってきた。
 費用が高額になっても支払いは必ず納車時現金一括払いで値引きを要求されたこともない。 よって今までこのユーザーとのトラブルは皆無であった。
 それが今回の要求である。

note.com