整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

修理作業を途中で投げ出した場合

 

 

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 一般ユーザーからの相談で、乗用車の全塗装を整備工場に依頼してトラブルになっているというもの。

 

 作業依頼時に概算見積金額約50万円を口頭で提示されたということだった。

 書面での交付はないが、金銭トラブルではない。

 

 金額には了承したので作業を依頼した。ということは、ここで『請負契約』が結ばれたことになる。

 

 全塗装なのでエンジン・ミッションを下して細部の色を塗っていたところまで作業の進捗状況も順調だったが、作業中にあれこれ注文を付けていたら突然事業者がキレて、「作業をここで打ち切る」と言われ、「ここまでの作業料はいらない。車を持ち帰ってくれ」といわれたらしい。

 

 しかし、「エンジン・ミッションを下したこんな状態で車は持ち帰れない」というと、「エンジン・ミッションを載せて欲しかったら別料金を払え(ユーザーの弁)」と言われている。

 なるほど、そういう話か。

 

 話はだいたい理解できたので、一応、了解を得て円満に解決するよう事業場に話をしてみると言って一旦電話を置いた。

 

 事業者に連絡し、ユーザーからの話を確認した。

 双方の話に大きな差はなく、ほぼほぼ間違いないことがわかった。

 

 事業者側の言い分は、作業中にユーザーがやってきて、突然、依頼事項を変更したり、作業途中の仕上がりにいちいち注文を付けてくる。

 

 

掲載して1ヶ月以上経過したので続きは以下に移動しました。

https://note.com/carrot3/n/nbdff32e1a3d0