整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

債務不存在確認訴訟

 

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この相談は6~7年前にそこそこあった、と前置きしておく。

 

    10年前に登録(届出)した軽トラックだが、ユーザーが信号待ちで停車中、後方から追突され、弊社にその修理の依頼があった。

 

 警察と保険会社には連絡済みで幸い双方にけがはなく、割れたりしてしている部品はあるが破損自体は軽微。とはいえ、待ちで修理は出来ない。

 

 被害者は修理期間中、代車が必要だといい、加害者も了承したので(弊社はレンタカー事業も行っている)ユーザーの車より3年古いが、同じ型の‘‘わ’’ナンバー軽トラック(4500円/日)を準備した。

 

 修理予定日数は2日。

    修理の概算見積り金額と軽トラックのレンタカー費用を保険会社に送り、そのあと部品を注文。

 被害車両は普通に使えるので部品が入荷し次第、作業を行うということで帰っていった。

 部品は次の日に入荷し、修理もその日と次の日の2日で完了した。

 

    数日後、保険会社の受付窓口を担当している女性から連絡があり、「修理費用については了解したが、レンタカーについては年式が古いので3000円/日を払う」と値引き交渉でも協定でもなく、一方的な通告があった。

 

 100:0の事故で被害者・加害者が認めて貸し出したレンタカー。

 工場代車ではない。

 レンタカー費用としても決して法外ではない。

 それなのに値引き交渉でもない。

 

    何かの間違いではないか?

 不自然さと違和感から保険会社の女性の話が理解できなかったので『再考してほしい』と促したところ、その返答はなんと「それでは当社(保険会社)は貴社と裁判をします。当社の顧問弁護士から連絡が入るのを待ってください」と突然電話が切られた。

 

 なんだこれは?

 弊社はこの保険会社の代理店ではない。

 しかし、この窓口担当の女性のことは知っているし、他の社員やアジャスターとも面識がある。

 当然、何度も事故修理の協定もしてきた。

 もちろん、この保険会社とはただの1度もトラブルになったことはない。

 それよりも、長期修理の際はレンタカー金額の値引きなどにも臨機応変に応じてきた。しかし、今回のこの女性の窓口対応・・・一体なんだ?

 驚きつつも心外なことで腹立たしささえ覚える。

 

    修理はすでに完了し、代車も返してもらっている。

 こんなところ(当事者以外)で支払いが止まるとは思ってもいなかった。

    弊社はどう対応したらいいのか何かアドバイスが欲しい、と。

 

 掲載して1ヶ月以上経過したので続きは以下に移動しました。

https://note.com/carrot3/n/n2e53d802d0be