整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

金額の乖離に比例するもの


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 近隣の整備事業者に貸した車の料金請求で保険会社と揉めている、という事業者からの相談だが、意味がわかりにくいのでじっくり話を聞く。

 

 特殊な車で過失なしの追突被害事故あった被害者ユーザーが修理に出した事業者には同じ用途のレンタカーがなく、たまたま弊社にあることを聞きつけた整備事業者が弊社に貸し出しを依頼してきた、ということだった。

 

 被害車両に過失がなく、相手が加入している保険会社から全額支払われるものだと思って車を貸したが、修理が完了して車を納め、弊社がレンタカー費用の請求を整備事業者に対して行ったところ、相手保険会社から『他社のレンタカー料金表』がFAXされてきて「この金額で請求し直してほしい」と言ってきた、というもの。

 

  弊社が整備事業者に「それは出来ない」と返事をし、整備事業者が保険会社にそれを伝えたところ、保険会社の専門家の事務所から「高額すぎるので日額〇〇円(金額は書けないが請求額の1/3程度で他社のレンタカー料金表よりもさらに安価)なら支払う。また、この件で今後保険会社には連絡をしないよう、窓口対応は全てこちらで行う」と専門家の事務所の連絡先が書かれたFAXが流れてきたそうだ。

 

  相談事業者曰く、「今すぐ貸して欲しいと頼まれたから概算見積もりはしていない、とはいえ、特殊車両を借りて修理完了後に1/3程度の減額通告があることが理解できない。この保険会社の言っているようなことが通用するのか」と。

 

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