整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

同一性は確認しよう


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    一般ユーザーに車を販売した事業者からの相談。

 

 下取り車があったので納車時にその下取り車を引取って来た。

    これで取引は終了した、と思ったが・・・。

 

    下取り車をある事業者に転売したところ、その事業者が車を持ち帰ってすぐ「車のフレームナンバーとコーションプレートのナンバーが合致していない(からこれでは支払いが出来ない)」という連絡があった。

    

    確認すると実際、番号は違っていた。

 

 下取りをした車の購入先は、「インターネットに出品されていた車(中古車)で、検索していてたまたまヒットした」とユーザーは言っていた。

 

 出品者は直線距離で500km以上離れたところにある中古車販売店で納車時に一度会ったものの、その事業者の店はすでにそこにない。

 

 車の調子は申し分ないくらい快調だからそこそこの金額で下取りした。 

 

 事情を説明してユーザーに『下取り価格の返金』を言おうかとも思ったがさすがに今となっては・・・。

 ユーザーに「ネットオークションで購入した車のフレームナンバーとコーションプレートの同一性を確認していなかったのか」というのにはさらに無理がある。

 

 車を販売した事業者にいうべきか、とも思ったが遠方なだけでなくすでに存在せず、仮にその事業者が何かしていたとしても弊社とのつながりはなく、苦情を言える権利があるのはユーザーだけ。

 そのユーザーに悪意はまったくない。

 

 この事業者(出品者)がやったことは法律違反ではないのか?と言ってみても今となってはどうにもならない。

 最終的に弊社は、販売出来なくなったこの車をどうすればいいのか?という相談。

 

掲載して1ヶ月が過ぎたので続きは以下に移動しました。

 

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