整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

購入した販売店が倒産


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 車を購入した販売店が倒産・廃業し、苦情の持って行き先がないというユーザーからの相談。

 

 症状は、走行中に『ギア抜けする』というもの。

    新車購入後しばらくしてから出始めた、いわばクレーム修理。

    相談者は元整備士(と自分で言う)だが車が輸入車なので手が出せなかった、と。

 

 販売店は、症状が出て持ち込むとAT(オートマチックトランスミッション)のECUを交換したり、ATバルブユニットを交換したりといろいろなことを行ってくれたらしいが、症状は頻繁に出るものではなく症状が出ても、止まって一旦キーをオフにし、しばらくしてエンジンを掛け直すと何かがリセットされるのか、症状が消えて走行もできるようになっていたらしい。

 

    機械的なトラブルではないと相談者は言い、症状が出ないときは数ヶ月以上何の問題もなく走行できていたことから乗り続けてきたともいう。

 (こういった話から最初は直らないことへの苦情かな?と思ったが・・・)

 

 ところが先日、高速道路を走行中に症状が出て、いつものようにしばらくしてからエンジンをかけ、Dレンジにシフトしたが、この時は全く動かなかった。 

    症状が出た場所は遠方で、仕方なく近くのインターチェンジからほど近い販売店にレッカー搬送してもらった。

 

 その販売店の故障診断による故障個所は『ミッション本体』で、新品のミッションの金額が見積もり費用として算出された。

    その金額約100万円。

 

 掲載して1ヶ月が過ぎたので続きは以下に移動しました。

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