整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

一次災害か二次災害かの立証

f:id:carrot_leaf:20230811215453j:image

 

 ユーザーが、弊社の代車で個人宅の擁壁に衝突するという物損事故を起こした。

 その被害者からおかしな苦情を受けそうだ(まだ直接苦情を受けたわけではない)という事業者からの相談。

 

 車を貸したユーザーとは特に親しいわけではないというが検査だけは毎回依頼され、代車も毎回貸し出してきたそうだ。

 代車は保険に加入していたが被害者宅の損害についてはユーザーの保険(他車運転特約)を使うことにし、車両保険には入ってなかったので代車の修理はポケットマネーで弁償してもらうことで修理代金の支払い方法については目途がついた。

 

 ところが、次の日、弊社顧客が改めて被害者宅に、謝罪に伺うと「昨日の事故でケガをした」という申告があり(確認は取れていない)慰謝料の求償があったらしい。

 被害者は、衝突したブロック塀の裏で作業をしていて(ユーザーも確認)ケガはこの時に飛んだブロック塀の破片が原因だと言っているとか。

 

 ちなみに事故直後にそのような訴えなく、ケガをしているようには見えなかったし、作業をしていた位置と衝突した場所も離れていたとのこと。

 

 ユーザーがその請求に困惑していると被害者が「借りた車なら貸した事業者にも責任がある」と言って「その事業者に請求すればいいではないか」と言っているらしい。
 弊社はこの請求に対応しないといけないのか教えてほしいという内容。

 

note.com