整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

車内のものがなくなった!

 
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    車検で預かり、納車したあと、ユーザーから「オーバーヘッドコンソール奥に入れていた25000円がなくなっているのだが」という苦情を受けた。

 

 「御社を疑いたくはないが、従業員に聞いてもらえないか」と。

 

 (最初から従業員が疑われている?)

    社長として従業員に聞くことはやぶさかではない、が、私が従業員の立場に立てば「社長に疑われた」と思ってしまう。

 

 すると、それを聞いたことによって私と従業員とが長年培ってきた人間関係は一瞬で崩れてしまう。

    もちろん従業員が、という可能性も否定はできない。

    しかし、それならそれで弊社の信用が地に落ちる。

 

 したがって、従業員かどうかわからない今の時点で従業員に疑いをかけ、人間関係を傷つけてまで聞くくらいなら会社として対応させてもらう。

 会社としてそのなくなったお金を弁償・弁済したいと思う。

 

 ただ、弁済するのには条件がある。

 

 弊社従業員には車を預かるときに必ず「貴重品は載せていませんか?」と聞くよう指導している。

    おそらくお客様にも聞いたはずですが、もしそのことを問われていないということならマニュアルになっているルーティンが出来ていないということできつく注意しようと思う。

    「いや、それは大丈夫。問題なかった」

 

    では、「貴重品はない」と返事をしたわけですね?

    「貴重品はない」とおっしゃったお客様から弊社従業員はお車を預かった、と。

 

    それなのに今回、貴重品の現金25000円がなくなったという疑いをかけておられるということなので、そのなくなった25000円がオーバーヘッドコンソール奥に置いていたことを具体的に証明してほしいと思います。

 私にすれば腑に落ちない部分です。

 

掲載して1ヶ月以上が経過したので続きは以下に移動しました。

https://note.com/carrot3/n/n78e4aba5b135