整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

任意保険加入率の話

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 先の『コピーされた車検証』で思い出した話がある。

  自社の保険加入率はわかるだろうが、地域の任意保険加入率は意外と知られていない。

   ほぼ100%ではないのかという人もいるが、そんなわけはない。

     任意保険だけならずいぶん前から75~76%くらいで推移している。

 共済が入って約87~88%ほどになる。

 この加入率が全国的に大きく変動することはないが、それでも地域や保有台数によって、かなり加入率に差はある。

     ちなみに加入率一位は富山で任意保険73%、共済が19%の計92%となっており、未加入は1割を切っている。

    逆に非加入率は沖縄が最も高く、任意保険だけだとなんと54%で半数近くが加入していない。共済の24%があって78%の加入率だ。

 レンタカーも含まれているから2割以上が保険に加入していないわけで、沖縄は相当低い。鉄道がなく不便だからレンタカーを使うが、ちょっと躊躇してしまう数字だ。

     地域差はあるが全国的には加入率85~90%の都道府県が多く、平均的に1割強は任意保険に入っていないことになる。

 そうすると相手のある事故で、その相手の1/10は無保険だということになる。

 

掲載して1ヶ月以上経過したので続きは以下に移動しました。

https://note.com/carrot3/n/ne7a1f1cb8ae9

 

 

故人が使用者の相続放棄された車

 

 

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 事業者からの相談で、作業を行った次の日にエンジンがかからなくなった。

 

 ユーザーが車を取り扱い販売店に持ち込み、原因を確認して貰ったところ、エンジン内部の摩耗による圧縮不良という致命的な損傷だということがわかった。

 弊社の作業のあと、普通にユーザーは乗って帰っており、弊社の作業に関連性はない。

 

 車は中古で購入している関係上、取り扱い販売店からは、「過去の車両管理等を含む経年変化によるもの」との説明があり、オーナーもその奥さんも納得した。

 

 ただ、取り扱い販売店の概算見積りが高価であったため、車は弊社が引き取って修理することになった。

 このことは見積をした取り扱い販売店も了承し、見積り料の請求もない。

 

 ところが驚いたことに車を引き揚げてきてすぐ、使用者であるオーナーが急逝した。

 作業にはかかっていないが修理の依頼は受けている。

 相続人は奥さんだけだ。

 その奥さんが「相続を放棄する」と言っている。

 (車以外のこともいろいろあるがここでの話は車に限定する)

 

 修理を依頼された車はローンが残っており、残債も50万円程度ある。

 車にはローン会社の所有権がついており、現在、エンジンはかからず、弊社の敷地内に放置されている。

 

 弊社は故人から修理を依頼され、それは奥さんも同席していたので知っている。

 したがって、整備工場として使用者からエンジンの修理依頼を受けており、エンジンがかかる状態にしてお客様(故人には返せないので奥さん)に返さなければならないものなのか。

 とはいえ、修理をした場合、相続放棄した奥さんに請求出来るのか。

 また、奥さんも弊社への支払いをしないといけないものか聞きたい、という相談だ。

 

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https://note.com/carrot3/n/nc73eec3d0e45

 

 

コピーされた車検証

 

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 事業者からの相談で「業務提携しているA社から車検を依頼されたがどうも様子がおかしいので話を聞いてほしい」と。

 

   検査を依頼された車はディーゼルエンジンを搭載した2トン車。

    前回の車検を実施したのは購入した中古車販売のB店らしいが、B店は現在、廃業しており経営者の所在も不明だという。

 

    そこでユーザーは今回の車検を、相談事業者と業務提携しているA社に持ち込んだということだ。

   A社は、車が持ち込まれたときに車検証を確認し、それがコピーであることを確認。

 車検証は原本がいると伝えたら、ユーザーから「それしかない」といわれた。納税証明もない。

 

    仕方なくA社は、相談してきた事業者に「これで車検が受けられるか?」と確認したらしい。

     もとより、コピーの車検証で検査が受けられるはずもなく、必要な書類もないのであればそれは無理。また、相談事業者がそのコピーされた車検証を確認すると、更新されている部分の記載が手書きになっている。

     前回受けたはずの車検が受けられていないのではないか?と聞いたそうだが、領収書は残されている。どういうことだ?

 

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https://note.com/carrot3/n/n7d40f7f59375

修理後に起きた事故の責任

 

 

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 昨日、ブレーキのパッドを交換し、ローターの研磨作業を行なった車だ。

 ユーザーには「フワフワ感があるのでしばらくはゆっくり走って」とお願いして納車したのだが、その1時間後、「下り坂を走行中にブレーキが効かなくなり、前の乗用車に追突した」という連絡が入った。

 

 すぐに現場に向かい、到着すると警察の現場検証が済んで、相手の乗用車はすでにそこになく、弊社ユーザーの車をレッカー事業者が引取りに来ている状況だった。

 

 次の日、警察から連絡があり「ドライバーがブレーキのパッドを交換してローターの研磨作業を行なった後の事故でブレーキが効かなかったから整備工場に責任があると言っている。ついては現場の実況見分に立ち合って欲しい」という連絡があった。

 

 保険には入っているので弊社の作業に問題があったと認められれば補償するつもりでいるのはいるが、ユーザーとユーザーの友人(この人も弊社ユーザーだがなぜか第三者として介入)からは、修理代金の支払い拒否と修理代および相手の車の修理代金の支払いも弊社が行うべきものだという要求もされている。

 

 仮に弊社に落ち度があったとして、弊社は事故相手(まだ確認していない)の乗用車の修理代金の支払いまでしなければならないものなのだろうか?

 また、こんな場合、ブレーキの交換作業及びローターの研磨作業代金は受け取れないものなのかも教えてほしい。

 ユーザーとユーザーの友人の二人が、かなり強硬に苦情を言ってきており、頭と胃が痛い、という話だ。

 

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https://note.com/carrot3/n/n9bbc9caf9b09

 

 

指定外のブレーキフルードを混入

 

 

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 2年前に購入した二輪車の車検を他府県の専門ショップで受けようとしたところ、私のバイクのブレーキフルードには前後輪ともシリコン系DOT5(ブレーキフルードの規格)が指定されているが「前輪のブレーキフルードにグリコール系DOT4が使われている」との指摘があった。

 専門ショップの説明ではブレーキシステムにシリコン系DOT5を指定している車にグリコール系DOT4を混入させるとブレーキマスターシリンダー等に使われているピストン類が固着することがある、という話だ。

 また、そのまま使用していると、最悪、ブレーキが効かなくなるともいわれ、「よく2年聞、何事もなく乗れたものだ」と驚かれた。

 車検を受けるための対策として、この専門ショップから、「ブレーキフルードの入れ替えだけでなく、DOT4を混入させていたブレーキラインの関係部品を全て交換させてもらえないと当社で車検を請け負うことは出来ない」と言われた。

 これらの話を総合し、購入した店に2年前の話だが、マスターシリンダーやキャリパー等関係部分をすべて交換して貰おうと思っている。

 現時点の状況を知っておいて貰おうと思って電話させて貰った、という一般ユーザーからの相談だった。

 販売した事業者は二輪の専門事業者ではない。

 四輪をメインに取り扱っている比較的大きな整備事業者で、二輪車は自社ユーザーが趣味で乗る程度のバイクだけに対応(販売も修理もするが時間のかかるものは外注)しているようだ。

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https://note.com/carrot3/n/n81b412eb747d

 

 

転売した車が名義変更されずに

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 自社ユーザーから車の処分依頼があり、廃車にする(つもり)ため保管していた。

 それを、目ざとい友人(中古自動車販売仲介業者)が見とがめ「譲って欲しい」と言ってきたので転売した。

 

 その際、移転登録(名義変更)の手続きを「自分で行う」と友人が言うので、ユーザーから預かった各種書類をこの友人に渡した。

 

 ところが、友人は名義変更を行うまえに、自分の知り合いにこの車を転売し、名義変更もその知り合いに委任して車と書類を渡した。

 しかし、その知り合いも名義変更の手続きをせずに乗り続けていたようで、どうやら他府県で駐車違反をしたという通知が、車の処分を依頼していたユーザー宅に行ったものだから「処分を頼んだ車が駐車違反をしているのはどういうことか」と、かなり強い口調で苦情を受けた。

 

 ひたすら謝り、ことの経緯を詳しく説明して何とか理解してもらったが、間違いなく当社の不手際。
 さらにこの後、税金の通知も来たようで、かなり怒られた。


 これらは全て当社が払わざるを得ない状況で、現在も名義は変更されていない。

 どうも無車検で乗り回されているふしがある。 これは犯罪であり、このクルマの使用差し止め及び現在使用している人物から違反金や税金を取り立てたい。しかし、どのような手続きをすればいいかわからないので教えて欲しい。

 

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https://note.com/carrot3/n/nfcd7ae0e9e72

 

 

約束もルールもマナーも反故!

 

   
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    指定工場で車検を受けたときにオイル交換を実施したが、その3ヶ月後、シリンダーブロックが割れた。

 

    原因が知りたい!そう思って検査を行った指定工場に頼み、販売店を経由してメーカーにシリンダーブロックを送って割れた原因を調べてもらえるよう、依頼した。

 

    取り立ててクレームをつけたわけではなく、修理するにも車を乗り換えるにも原因がわかったら乗り方を変えよう、そんな思いからだったが…。

 

    その後半年が経過したものの何の連絡もなく、しびれをきらしたユーザーが検査を受けた指定工場を介さず、販売店に直接電話をしたらしい。(ここはユーザーのマナーが出来てないように思える)

 

    すると「オイルパンに凹みがあり、オイルストレーナーがオイルを吸っていなかったようでエンジンが焼きついてブロックが割れたのではないか」と言う報告を、このとき初めて受けた。

    しかし、この言い回しに不信感を持ち、「オイルパンの凹みはわかったが、メタルやコンロッドはどういった状況だったか?」と聞いたところ、「見ていない」と言う。

    しかも、『エンジンはメーカーには送っていない』という。

 

    販売店は、私が車を預けたときに「メーカーに送って原因を調べて貰う」と言ったし、そのために半年以上待ったのである。

    販売店がオイルパンの凹みを云々するのに半年もかかり、今回、いけしゃあしゃあと「エンジンは有償で140万円超です」といわれた。

 

    原因も調べず、ほったらかしにされたあげく、こちらから連絡して、初めてエンジン載せ換えで140万円超ですと軽く言われて納得などできるはずがない。

 

    依頼した調査が出来ていたら140万円が200万円でも苦情など言わない。

    依頼した調査ができておらず、反省もないから怒っているのであって、なんのために半年も待ったと思っているのか。販売店に私が納得する説明をしてもらいたい、という苦情。

 

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https://note.com/carrot3/n/n976459d3c4c9