整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

二輪

高価な中古バイクの保証範囲

かなり高価だったが45年前に憧れた希少なバイクを見つけ、二輪の整備事業者から購入した。 納車された日、外観はピカビカだったがエンジンをかけると回転に同期した異音が不規則に出ていた(おそらく時々出るということだと思う)し、ハンドルには振動があ…

修理見積り額は妥当か

原付バイクで輸入車に追突したというユーザーからの相談。 相手の車の損傷は軽微な後部バンパーの擦過傷で、被害者と相談した結果、相談者が修理工場を探すことになった。(珍しいパターン) 探した鈑金塗装事業者に話し、被害車両を入庫してもらうよう、相…

エンジンがかからなくなった

「ビッグスクーターを購入したが、エンジンがかからなくなった」という、ユーザーからの苦情。 原因はスターターらしく、既に修理は完了している。 苦情は見積り金額が7,000円であったのに実際は5,000円であったことから「見積りがいい加減だ」と…

修理から廃車に変更後音信不通

1つや2つ、似たトラブル例を知ったところで新しいパターンは引きも切らない。 ローンが残っている、残っていない。使用者の名が本人である場合に限らず、まったくの他人で印鑑証明の取りようのないこともあり、わからないことは山ほどある。 その都度調べ…

見積もりに料金が発生した

”たかが見積り“に料金が発生したという苦情は引きも切らないが、この“たかが“というユーザー側の認識はそもそも間違っていると、私は思う。 事業者側は、たいてい見積もりをするときに様々な説明をしている。 ただ、肝心な説明をし忘れていることも多い。 そ…

指定外のブレーキフルードを混入

2年前に購入した二輪車の車検を他府県の専門ショップで受けようとしたところ、私のバイクのブレーキフルードには前後輪ともシリコン系DOT5(ブレーキフルードの規格)が指定されているが「前輪のブレーキフルードにグリコール系DOT4が使われている…

エンジンオイル満タン!

オイル満タン そこそこの年配ユーザーが購入してくれた2サイクル125ccのオフロードバイク。 ピッカピカにして納車した新車だが、1時間もしないうちに「エンジンがかからん!すぐこい!」と、大変な剣幕の電話がかかってきた。 そりゃまあ、納めたばかりの…

ユーザーの代弁は不要

二輪車も取り扱っている事業者から、新車の原付でフレームの首の部分(ヘッドチューブ)のベアリングに、走行距離が少ない(全て5000km未満)にも関わらずガタの出る事例が数件続いた。 他のメーカー車には出ておらず、納得できないとメーカーに電話したところ…