整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

基本、ユーザーの苦情を聞く


f:id:carrot_leaf:20200819015547j:image

    二団体にたらい回しされて電話をしてきた、という輸入車の女性ユーザー。

    当初はそれほどでもなかったが…。

    1ヶ月ほど前に定期点検を行ってもらったのに今日、エンジンが止まって、かからなくなった、という苦情。

 

    ユーザーの話では「自動車のことはまったくわからないから事業者にまかせっきりにしており、いつも言われたまま時期が来る度に点検に出し、毎回、結構な額の点検料金を支払ってきた。←この言葉にはトゲがある。

 

    「点検をしましょう」というラジオの訴求CMも聞いたことがあるし、内容も知っている。

    そのCMでいうところの『点検が安心・安全のためであること』も理解している。

   

    だから知識がない私は、言われるまま点検してきた。その点検をしてもこんなことが起こってしまうのなら、何のための点検で私は何を信用して自動車に乗ればいいのか。高額な点検料は、安心・安全のための対価ではないのか?

    エンジンがかからなくなったのが自宅で、すぐにロードサービスが対応してくれたが、購入した販売店も休みで無機質な案内ガイダンスが流れるだけ。全くなんの対応もしない。

    口先だけのCMならやるだけ無駄だ。

    コインパーキング等有料施設でのエンジン始動不能であればどうするつもりか。

 

    万一そういったことが発生すれば駐車料金は点検をした事業者に請求させてもらうがそれでいいか!と途中から怒りからか、方向性や苦情対象まで変わる電話に変化した。

 

    当方にこの苦情を持ち込まれてもどうしようもない。電話番号は非通知になっている。

 

    話の腰を折ると火に油を注ぐのでじっくり聞いた話の内容が上記。

 

    怒りの原因は『電話のたらい回し』だとは思うが、定期点検をかかさず実施してきたことで火が点き、積もり積もった高額請求(たぶんこれがメイン)に対する不満から一気に燃え上がった、という感じ。

 

    とにかく落ち着かせることが最重要課題。

    言いたいことを言った数10分後、少し話しぶりが落ち着いてきたのでエンジンがかからなくなった原因を聞いてみた。

 

掲載して1ヶ月が過ぎたので続きは以下に移動しました。

 

   

note.com