整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

付き合いの長短より内容を


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 20年来の付き合いがある整備事業者に車検を依頼したが、その時の『見落とし』が原因で受検数ヶ月後から異音がするようになったという苦情がユーザーからあった。

 

 車検をした事業者に、すぐに持ち込めば良かったが、そのまま1ヶ月程使用していると突然音が大きくなり不安に思い、仕事場近くの大手販売会社にみてもらった結果、『マフラーの遮熱板が外れていた(ボルト取付部が割れていた)』といわれた。

 

 この販売会社は「全体的に錆びが酷く、車検時に防錆や補修のアドバイスはなかったのか?」というようなことも言っていた。

 

 そこで車検を行った事業者に連絡をしてみた。

 すると「錆は全体に出てはいたが、ごく一般的な程度で運行に支障が出るようなものではなく、そのことで遮熱板の取付部の割れが数ヶ月後(具体的には4ヶ月後らしい)に発生すると予見出来るほどの状態ではなかった」と、謝罪ではなく、車検時の見落としの『言い訳』をした。

 

 事業者との付き合いは古いが損害賠償請求するつもりだ、という。

 

 内容はわかるが20年も付き合ってきた事業者とたまたま持ち込んだ大手販売店の言ったことで損害賠償もないと思う。

 損害が何かもわからないし。

 とにかく、損害賠償は別。

 事業者に話を聞きたいので了承を得て連絡をしてみた。

 

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