整備士が知らない…かもしれない整備工場の苦情相談担当者の『ひ・と・り・ご・と』

整備士が整備工場で勉強しようと思っても出来ない整備に関わるユーザーからの苦情、整備工場からの相談を綴ります。法律的なところは専門家ではないので鵜呑みにせず参考程度に。古い話で記憶もあやふやですが自分の笑える失敗話や整備の話もほんの少し。依頼があれば事例内容を紹介する講習会もやります。実例を知ってトラブルを防止しましょう。

鈑金塗装車体

格落ちと現状復帰の原則

後方から追突された弊社ユーザーに過失はない。 車は弊社で購入してから1ヶ月も経っていない新車なので相手加害者には、「新車にしてほしいという思いがある」と弊社ユーザーが言う。 弊社がユーザーに伝えたのは「損害賠償は現状復帰が原則なのでそれは認…

交換した部品は誰の物

コンビニで隣の車のドアが当たってエクボ傷が出来たと言って入庫した車。 不特定多数の出入りする駐車場は公道と同じ扱いになるとのことで警察を呼んで保険会社に連絡。 加害者の過失が100%となり、被害者は修理の方法で「ドアの交換」を要求。 交換とな…

覚えていない高齢者

弊社の昔からのユーザーだが、高齢になったからか最近は耳が遠くなり、物忘れも増えた。 それに元々運転は上手な方ではないが、それに付随するよう自損事故も増えた。 とはいえ、日常会話や振る舞いには何ら問題もなく、どちらかと言えば足腰もしっかりして…

自社ユーザーからの相談を相談

弊社のユーザーAが、過失100%の追突事故を起こし、相手から120万円の修理代金を請求された。 しかし、Aはこの金額が高すぎると感じた(客観的事実はなく、根拠も不明)ので、それを理由に支払いを保留していたところ、相手被害者(の名前で)から支払…

保険会社が支払わないのは

弊社ユーザーが、過失なしの被害事故に見舞われて修理の依頼があった。 その修理が完了したのは4ヶ月前で、当然納車も済んでいる。 ところが、加害者が保険支払いに必要な和解契約書(示談書)に押印せず、相手保険会社が「修理代金を支払えない」といって…

修理代金を加害者に請求

弊社顧客Aが過失なしの追突被害事故にあった。 加害者はBで、このたびはAが加害者Bに見積書を見せ、見積金額を元に修理代金はBが弊社に支払うことになった。 『相談事例集』の中に『加害者に事故修理費用を請求して未払いになっている』という記事が掲…

想定外!意外なクレーム

CDまでも、となると大変さがよくわかる。 保険会社の代理店から事故の修理依頼 (このニュアンスは少しおかしい) があり、仕事を請け負った。 動物に衝突して前部が大破した事故の修理だ。 交換部品も多々あり、見積もりを出すためにバンパーやラジエター等…

修理から廃車に変更後音信不通

1つや2つ、似たトラブル例を知ったところで新しいパターンは引きも切らない。 ローンが残っている、残っていない。使用者の名が本人である場合に限らず、まったくの他人で印鑑証明の取りようのないこともあり、わからないことは山ほどある。 その都度調べ…

修理作業の価格基準

自宅車庫で車をぶつけた。 鈑金修理をするのにA社で見積をとったところ約12万円であった。 少々高く感じたのでB社で見積を取り直したところ約6万円であった。 結果、B社で修理をしたが仕上がりには満足している。 ただ、後から考えると二社の金額に倍…